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中古住宅の賢い選び方(7)

中古住宅を見学する当日の流れと準備は?

大橋高志

2016/01/04

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まずは不動産会社で待ち合わせ

 見学当日は通常、不動産会社で待ち合わせとなります。そこでまず見学する物件についておよその説明を受けます。同時に予算や希望の条件などを聞かれますので、具体的に話をできる準備をしておきましょう。

 特に初めての見学の場合、「希望は中古一戸建てだけど、同予算の中古マンションも見てみたい」「近くに似たような条件の物件で、見学できるところがあれば見てみたい」など、遠慮せずにリクエストしてみましょう。また「今の収入でどれくらい住宅ローンが借りられるのかわからない」など不安な点についても相談してみましょう。相手は仕事ですから、可能な限り対応してくれるはずです。

 逆にこうした対応を嫌がるようであれば、その日限りのつきあいと割り切り、後日、別の不動産会社を探したほうがいいでしょう。

 現地には不動産会社の車で移動します。そこで担当者もしくは売り主の説明を聞きながら、30分~1時間程度見学することになります。見学を終えたら、再度不動産会社に戻って、今後について話し合うこともできますし、後日連絡を入れる話にして、現地解散することもできます。

見学に必要な持ち物は?

 見学するにあたって、以下のものを用意しておきましょう。

 筆記具/間取り図/メジャー/カメラ/ビー玉/地図

 間取り図は、縮尺が適当なことが多いため、実際にメジャーで測定し、落とし込んでいくといいでしょう。部屋の広さもさることながら、現在使用中の洗濯機や冷蔵庫などの大型家電が置けるスペースが確保できているかも確認しましょう。

 カメラについては、売り主が住んでいる場合は断られるかもしれませんが、空き家の場合は少し余計なくらい写真に収めておきましょう。何軒も見学に足をはこんでいると、記憶も曖昧になってきますし、しっかりと比較できるようにしておきましょう。

 ビー玉は、床の傾きなどをチェックするのに使用します。ただし、建物自体は傾いていなくても、フローリングが歪んでいるような場合もありますので、担当者にも意見を聞いて判断することが大切です。

 最後に地図ですが、できれば解散後、もしくは後日でも構いませんので、物件の周辺や駅までの道のり等を実際に歩いてみましょう。たとえば、小学校までの道のりが複雑で心配していたが、歩いてみると、人通りも多く、目印もあるので安心できそうだとか、こうしたことは実際に目で見ないと確認できないことです。

見学のマナーを守ろう

 物件の見方については、別の記事で詳しく説明しますので、ここでは最後に見学時のマナーについてお話ししましょう。

 中古物件の見学では、前述のように売り主がまだ居住しているケースとすでに空き家になっているケースがあります。いずれにしても、営業担当者にも売り主にも、買い手を選ぶ権利があることを忘れてはいけません。スーパーで扱っている商品と違って、お客様を選ぶということです。

 売り主にとって、手放すとはいえ、家は思い出のつまった大切な商品。できれば大切に使ってくれる人に譲りたいというのが心情です。どうしても買い手が見つからない場合は別ですが、売ることを急いでなかったり、複数の申し込みがあったりした場合、売る相手を選ぶことも考えられます。

 マナーに気をつけ、売り主や担当者と信頼関係を築くように心掛けましょう。

●売り主へのマナー
・「自分は客」というような横柄な態度をとらない。遅刻やドタキャンは厳禁。
・自分の要望ばかりを主張せず、相手の想いにも耳を傾ける。特に値引き交渉などは見学時には行わない。
・ほかの物件と比べて劣っているところをわざわざ持ち出さない。
・物件と無関係なプライベートの詮索やインテリアの趣味などについて批判と受け取られるような発言は慎む。

●担当者へのマナー
・「自分は客」というような横柄な態度をとらない。遅刻やドタキャンは厳禁。
・自己資金や収入を過大に申告するなど、嘘の情報を伝えない。
・希望や予算などを曖昧にせず、明確に伝える。
・売り主と勝手に条件などの交渉を行なわない

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この記事を書いた人

住まいコンサルタント

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランニング技能士、木造ハウジングコーディネーター。 1970年生まれ。大手不動産建設会社を経て、首都圏の不動産販売・分譲会社へ転身。15年超のキャリアで約500件の引渡し実績を持つ。新築分譲の他にも中古住宅の再生販売、仲介業務など取引事例は多種多様。 不動産取引はもちろん、建築・土木・住宅ローン・保険・不動産税制などに明るい。 現在は第一線を退き、業界経験を活かした「完全な消費者目線」の住まいのアドバイザーとして活躍中。

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