ウチコミ!タイムズ

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン

中古物件の賢い選び方(6)

気になる中古住宅を見つけたら見学してみよう

大橋高志大橋高志

2016/01/04

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

まずは出掛けてみよう

 気になる物件が見つかったら、不動産会社を通じて、見学を申し込みます。安易に見学に出掛けて、断りにくくなるのを危惧する人もいるかもしれませんが、大きな買い物ですので臆する必要はありません。

 特に見学未経験の人は、適当な物件でいいので、一度見学してみることをお勧めします。実は、一軒見学しただけで決めてしまう人は多いので、できれば、中古一戸建て、中古マンションの両方を見学してみましょう。何軒か回っていると、「広告と実物との印象の違い」や「価格帯によるグレードの違い」などの感覚をつかめるようになってきます。

「申し込み順」に優先権が発生

 見学の申し込みにあたってひとつ注意したいことは、誰に売るかは最終的に売り主の判断に委ねられますが、買いたい人が複数いた場合、一般的には〝購入〟もしくは〝見学〟の「申し込み順」に優先権が発生する点です。

 それだけに前述のように、初めは適当な物件でいいので見学に出掛けて、物件を見る目を養っておくことです。そのうえで〝これだ!〟と思った物件を見つけたら、早めに見学を申し込んで、速やかに決断できるようにしておきましょう。

申し込み先の選び方

 同じ物件でも、掲載されている不動産情報サイトによって、申し込み先の不動産会社(もしくは仲介会社)が異なるケースがあります。これは売り主が複数の不動産会社等に販売を依頼しているということです。

 こうした場合、当然、見学する物件は同一ですが、案内してくれる担当者は違ってきます。中古物件では、担当者の物件を見抜く力や売り主との交渉力によって、物件選びの運命が大きく左右されます。ですから、不動産会社を選択できる場合は、実績や口コミなど、できる限り情報を集めて、お客様本位で対応してくれるほうに申し込むようにしましょう。

 気をつけたいのは、「大手の不動産会社だから安心」といった先入観を持たないことです。大手の看板を掲げていても、直営ではなく、フランチャイズ制で営業しているところも多いため、営業所ごとに個別に判断することが大切です。逆に無名でも地元で古くから営業している不動産会社のほうが、地域との密着度が高く、強引な商売をしにくいため、安心できるという面もあります。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

この記事を書いた人

住まいコンサルタント

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランニング技能士、木造ハウジングコーディネーター。 1970年生まれ。大手不動産建設会社を経て、首都圏の不動産販売・分譲会社へ転身。15年超のキャリアで約500件の引渡し実績を持つ。新築分譲の他にも中古住宅の再生販売、仲介業務など取引事例は多種多様。 不動産取引はもちろん、建築・土木・住宅ローン・保険・不動産税制などに明るい。 現在は第一線を退き、業界経験を活かした「完全な消費者目線」の住まいのアドバイザーとして活躍中。

ページのトップへ

ウチコミ!