「人と空間のエターナルモーメント」 #1 ライトペインティング撮影をとことん楽しむ
吉田 達史(Tatsushi Yoshida)
2020/09/30
写真/吉田 達史
ウチコミ!タイムズ・ジ・オーナーのメインカメラマン 吉田達史さんが贈る新企画「人と空間のエターナルモーメント」。それは「人、住まい、空間をテーマに永遠の一瞬を“切り撮る”ことの価値や喜びを読者と共有する連載企画となります。記念すべき第1回は、いま流行りのライトペインティングの撮影方法についてです。
ライトペイントを駆使した美しい写真 撮影方法は?
数年前から、ポートレート撮影にライトペイントを駆使した美しい写真が見られるようになり、私もそんな写真に魅せられ、実際に自分で撮影を楽しんできました。コロナ禍という状況もあるのでしょうか、近い将来が美しい光に包まれますように……そんな想いも秘めつつ。
今回は、実際に撮影した撮影方法をご紹介させていただければと思います。使用する道具も非常にシンプルですので、簡単に撮影を楽しめることができます。光の棒を自由に使って光の演出を楽しんでください。
撮影に必要な物・作り方
1)ペンライト
明るい懐中電灯の方が撮影には適してると思います。私が使用しているのは「ThruNite TC15」で、明るさはMAX2300ルーメンあります。
2)透明な円柱の筒(約1メートル)・カラーセルファン
ディフュージョントレーシングペーパー、キャップ、全て東急ハンズで購入しました。透明の円形の筒に下記のようにDIYしていきます。好きなカラーで作ってみてください。
ディフュージョントレーシングペーパー は、光を和らげる効果がありますので、必要ないと思われればなくても大丈夫です。最後にキャップをつけて完了。
3)筒の下からライトを挿す
ライトをつけるとこのような感じに。
4)カメラ機材・設定
それでは必要な機材についてご説明します。
・カメラ(シャッタースピードをマニュアルで設定できるカメラ)
・レンズ(できれば絞りが2.8くらいまで解放できるレンズがいいと思います)
・三脚
・ワイヤレスシャッターリモコン
今回の撮影で私が実際に使用した機材を設定と共に、ご紹介させていただきます。
カメラ「SONYα7III」 レンズ「ツァイス18mm単焦点F2.8」
実際に作品を撮影した際の設定 絞り:3.5 シャッタースピード:2 ISO100
三脚 「Manfrotto」
ワイヤレスシャッターボタン「PIXEL TW-283/90」
こちらの商品はSONY純正ではございません。 お使いのカメラに合わせて 適正な商品を選んでいただければと思います。
さぁ、カメラの準備も完了です。
早速、撮影を楽しんでください。モデルさんの真後ろに回り、シャッターボタンを 押して、自作したライトで自由にペインティングして楽しんでください。
ポイントは2秒程度シャッターを開いた状態になりますので、モデルさんにはポーズを決めた後は動かないようにしていただくことです。
【作例】
吉田 達史「人と空間のエターナルモーメント」
■10ミニッツ スナップ――湘南
■10ミニッツ スナップ――梅田スカイビル「空中庭園」
■10ミニッツ スナップ――コロナ禍の上野恩賜公園 真冬の並木に満開の桜を想像する
この記事を書いた人
Photographer
愛知県岡崎市生まれ。東京都内の写真スタジオ勤務を経て2014年に独立、2016年9月に「合同会社PhotoCurrent66 」を設立。企業パンフレット、WEB用などのポートレート撮影を中心に活動中。近年は、VOGUE FASHION'S NIGHT や東京ガールズコレクションの撮影の他、「『おぎやはぎのハピキャン』キャンプはじめてみました」にてメインスチールカメラマンとして活躍。店舗撮影や商品撮影にも取り組む。