高齢になると部屋が借りづらくなるワケ
ウチコミ!タイムズ編集部
2020/11/24
こんにちは、ながれだあかねです。「賃貸」の魅力といえば・・・気軽に引っ越しができて住まいを変えられるところ! 環境が変わると新たな出会いや発見もあって楽しいですよね〜。私自身、引っ越しは大好きです。ただ、持ち家をもたず生涯「賃貸」に住みつづける場合のリスクもあります。たとえば、更新料や家賃が上がってしまったり、物件の立て直しなどで退去しなくてはいけなくなったり・・・。いざ引っ越しをしようとしても、年齢を理由に賃貸物件が借りづらくなってしまうということもあるんですよ。
一人暮らしをする高齢者はどれくらい増えているの?
一人暮らしをする高齢者が増えれば、高齢者が入居できる住まいが必要になるが・・・
不動産会社へ行っても、年齢を理由に断られてしまったり、保証会社が通りづらいという現状がある!
連帯保証人がいない場合は、家賃保証会社を利用することになるが・・・
家賃保証会社も、高齢になると入居審査が通りづらくなるのだ。70代になると、問題なく保証会社の審査に通る割合が23%ほどになる。
(参照:家賃債務保証の現状 平成28年10月_国土交通省より)
なぜ高齢者の方は断られてしまうの?
1.高齢者で一人暮らしの場合の孤独死のリスク
→しばらく気付かれなかった場合など事故物件となってしまうリスクを恐れている。
2.家賃滞納のリスク
→働いていれば毎月決まった収入があるため、家賃を滞納される可能性は低い。仕事を退職して年金収入だけで生活している高齢者の場合、現役の人と比べると所得が低くなり家賃滞納のリスクがでてくる。
高齢者の方がお部屋を借りるには、どんな方法があるかな?
1.サービス付き高齢者向け住宅に住む
サ高住とも呼ばれる「サービス付き高齢者向け住宅」。主に民間事業者が運営するバリアフリーの賃貸物件のこと。ただし入居者要件があり、介護認定が自立や要支援・要介護高齢者を受け入れていることが多い。
※平成30年11月末時点で、約23.7万戸のサービス付き高齢者向け住宅があり、少しずつ増えてきている。しかし、入居者要件は60歳以上の者で要支援・要介護認定者であったり、家賃が高めだったりと入居のハードルが高い。
(国土交通省住宅局安心居住推進課「高齢者向けの住まいに関する施策」より)
2.UR賃貸住宅や公営の賃貸住宅に応募する
都道府県が供給している公営住宅は、住宅に困っている人に住居を提供している。
↓公営団地について詳しくはコチラ↓
3.大家さんに直接相談してみる
ウチコミ!は大家さんに直接相談・交渉ができるお部屋探しのサイト。入居希望者の事情や悩みを理解して応援してくれる大家さんがたくさんいる。
たとえば・・・
・普段から運動しているので健康には自信がある!
・近くに親族がいて日頃から連絡を取り合っているから何かあっても安心!
・貯金を蓄えているから家賃が滞る心配はない!
など、大家さんにアピールをしてみるのもいいかもしれない。
いかがでしたか? 高齢者の方が苦労せずに住まいが見つかり、安心して一人暮らしができる世の中になってほしいですね。そうするためには、まず人と人との温かいコミュニケーションが大切です。大変な世の中なので、今まで以上に支えあって生きていきたいですね。
(絵・文/ながれだあかね)
<合わせて読みたい記事>
「高齢者の一人暮らしのリスク〜地域包括支援センターを利用しよう〜」
この記事を書いた人
賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン『ウチコミ!タイムズ』では住まいに関する素朴な疑問点や問題点、賃貸経営お役立ち情報や不動産市況、業界情報などを発信。さらには土地や空間にまつわるアカデミックなコンテンツも。また、エンタメ、カルチャー、グルメ、ライフスタイル情報も紹介していきます。