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「読者の方からの質問」 シェアハウスの話!?

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今回は、ブログ読者の方の質問から「現在の問題」になりそうなお話しをしていきたいと思います。

 

神奈川でマンション(2LDK・80㎡)を保有しております。諸事情があり、実家(東京)の両親と一緒に住もうと考えております。そこで、今住んでいる神奈川のマンションを需要のあるシェアハウスとして貸したいと漠然と考えていたのですが注意すべき点等ございますでしょうか?たまたまニュースをみて、心配になりご質問させていただきました。
神奈川県Tさん

 

と、上記の様なご質問がありました。ニュースとはシェアハウスのことです。

 

■シェアハウスとはどんなものか?

 

~基本的に、血縁者以外の知人友人もしくは、第三者などと住宅の共有部分を共同で使い、家賃などの節約やある程度のプライベートが確保されたコミュニケーションの取れる共同生活などを目的とした共同住宅です。呼び方や名称、用途などの違いでゲストハウス・ソーシャルアパートメント・ルームシェアなどと呼び方もいろいろです。

 

ただ、yahooのニュースをご覧いただいても分かります通り、シェアハウスには、問題がたくさんあります。どんな問題があるかは以下にお話しします。

 

◎シェアハウス等については、法整備が追い付いていない事。

 

~シェアハウス自体が「悪」、という話ではありません。使い方などによっては、貸主にも借主にもメリットがあるだけではなく社会的にも今後、要請なども多くなってくるものと思います。

 

ただ、先ほどの説明にもあった通り、呼び方や用途などもマチマチでこのシステムを受け入れる社会の対応が、整備されていません。賃貸住宅には、1人当たりの最低限度の居住面積を定めた法律があります。「住宅建設計画法」という法律で、人が居住する住宅(賃貸・分譲問わず)には、最低限の居住面積が決められています。

 

一人用の住宅の場合、トイレ・風呂・台所等を除いた面積で7.5㎡以上全ての面積で、18㎡と規定がありますし、面積以外でも、火災に対応する規定や、窓の規定、健康に暮らせる為の事細かな内容が決められています。本来そうあるべきで、規定があるのですが…。いつの世も「自分さえよければいい!」「儲けられれば、何をしてもいい!」という輩が、法の網をかいくぐって下記の様な事をします。

 

例えば、3LDKのファミリー向けの分譲住宅を改装して、10人以上の何のかかわりも無い個人が同居する様な住宅?を作ったり…。これは、質問者がご覧になった「脱法ハウスの問題」にあたります。これではもはや、住宅では無く「永住型?のカプセルホテル?」か「タコ部屋」の様にしか見えません。永住型のカプセル???…。そもそも、住宅ではありません。

 

どんな方が何人住んでいるのか? 不明ですし、そんな過激な環境下で暮らしている方の精神状態や健康状態は、同じマンションなどにお住いの方々に無関係とは、とても思えません。

 

そんな住宅で、火災や事件・事故など起きたらどうなるのでしょうか?常識的に考えても、火災保険に加入できるとも思えません。こんな企画を考えた会社は、その企画を受け入れた住宅の持ち主は…。常識も、良識も全く感じられません。

 

他にも、耳を疑う様な酷い話が沢山あります。倉庫や事務所ビルを改装して、100人以上が住むような…。と言っても、契約書などは「居住用」ではなく、ひどいものだと「居住してはいけない」などの条文が入っていたり、完全な脱法行為です。もちろん、お風呂や水回りなどいい加減極まりない住宅?です。

 

この住宅を利用している方々は、通常の賃貸住宅だと入居するのに費用がかかりすぎたり、賃料なども高額で負担が出来ない、立場の弱い方々です。この件に関しては、国土交通省が調査に入っています。

 

他方、キチンとした企画の基に整備された「シェアハウス等」もあります。地方から大都市圏などへ就職で出てきた若い方が、都会での生活や住宅費用などの解決策として、同じような環境の方々が共同生活をする為に企画された住宅など…。人との係り・コミュニケーション・安心感などのある整備された共同住宅も、徐々に増えてきています。

 

こちらは、テレビなどでも取り上げられて話題になっています。ここからは、貸主・借主それぞれに注意する事を記載します。

 

■貸主が注意する事。

 

~まず、上記の様な「脱法ハウス」を勧める様な業者などに加担しない事。火災や事件事故などが起きてしまえば、不動産の所有者として、間違いなく責任の一端は負わされます。下手をすると、全責任なんて事も…。次に、シェアハウス系の契約については、契約者の審査をキチンとしてください。間違っても、契約した方の勧誘に任せたりしないでください。

 

いわゆる「ルームシェア」の形ですね。契約書上でも、この形は無しにして、入居者の情報は貸主である自分が審査なり、判断なりをした上で、契約書も個別に交すぐらいが良いでしょう。

 

■借主が注意する事。

 

~「脱法ハウス」にはかかわらない事。入居する為の費用が安かったり、家賃も安かったり、便利だったりするかも知れませんが、そもそも住宅扱いではない上、その事を承知で契約している形になりますから、相手の都合で追い出されたりしても、どうにもならない事があります。ゲンに、そんな問題が沢山起きています。

 

消防法違反や保険未加入などの事もあり、命の保証もありません。どうしても予算が厳しい方は、それでももっとマトモナ住宅を探しましょう。不景気(微妙な)の今なら、もともとの敷金・礼金の少ない物件や家賃などについても、条件も含めて交渉出来る場合もあります。あくまでも、居住権のある「賃貸借契約」を結ぶ事が大切です。

 

※いずれにしても、うまい話には裏がある…。と思っている方が間違いありません。分かりづらいうまい話は、特に注意しましょう。

 

 

貸主も借主も気持ちよく良い関係を作りたいものです。

部屋を貸したい人、部屋を借りたい人が集まり、コミュニケーションをしているサイトがあります。ウチコミ!と言います。借主さんも貸主さんも一度覗いてみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン『ウチコミ!タイムズ』では住まいに関する素朴な疑問点や問題点、賃貸経営お役立ち情報や不動産市況、業界情報などを発信。さらには土地や空間にまつわるアカデミックなコンテンツも。また、エンタメ、カルチャー、グルメ、ライフスタイル情報も紹介していきます。

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