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シリーズ「賃貸住宅の話」その2

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③申込金(証拠金・予約金)とは?

 

~色んな場所によって言い方が違いますが、賃貸住宅を申し込む際(契約の事ではありません)にお部屋を押さえて貰う為などの意思決定を示すお金です。基本的に、申し込みの段階では「預り金」という扱いになりどんな形であれ、支払った方に一旦は返却しなければいけない金銭です。出来れば、あまり大きな金額は注意してください。

 

■やっぱりやめたい~の時はどうなるの?

 

~契約も結んでいない状況で、預り金ですから預かっているだけです。断りをした場合、申込金を返却してもらうのも気が引けてしまう方もいるかと思いますが、そんな事は考えずに受け取ってください。自分のものです。ただ、中には悪質な業者さんもいて、当たり前の様に返せないという業者さんもいます。金額の多寡ではなく、ハッキリと言って返してもらいましょう。万一、返してもらえない場合、都道府県庁にある「宅建指導班」に電話しましょう。

 

■「宅建指導班」とは?

 

~不動産業者は、営業する為に都道府県から不動産の宅建免許をもらっています。(いわゆる許可です。)その許可を出した都道府県では、許可を出した不動産業者がキチンとした営業を行っているか? 違法行為など行っていないか? を当然、監視・監督・処分の責務も負うわけです。この監視・監督・処分の前線にあるのが「宅建指導班」なのです。

 

基本的に、一般の方でも相談できます。こんな機関がありますので、何かあった時は使いましょう。相談する際は、出来れば相手がやっている事を証明できそうな書類などがあるととても良いとおもいます。

 

■例えば、先ほどの申込金を返さない件を例に説明しますと

 

~申込金を支払った時は、殆どの場合 預かり証もしくはそれに代わる控えなどの書面がありますので、必ずもらって保管しましょう。無い場合は、必ず請求しましょう。その書面を持って相談すれば一番いいです。預り金を返さないなんて、とんでもない話ですから…。

 

④その他の費用について

 

~火災保険(損害保険)や部屋のクリーニング費用、鍵の交換費、消毒などなど色んな名目で費用を請求しようとする不動産業者がいます。でも、多くの賃貸住宅で「独占禁止法」に違反しそうな営業を平気で行なっています。と言いますか違反でしょう。

 

「この住宅に入居頂くには、この保険商品に強制加入です」
「消毒費用は必須で、承ります。業者手配などは当方で行います。」
「鍵の交換も強制、クリーニング費用も強制」
ちょっとオカシイと思いませんか?

 

賃貸住宅の損害保険(火災保険)は、その商品の数だけでも星の数ほどもありますし、保証内容だって数えきれないほどあります。もちろん、保険の掛け金だって何千円の物から数万円まであります。それを自分で選べなかったり…。ただ、「借家人賠償付保険」という商品を選ばないと家主さんへの損害の保険が下りないので注意してください。消毒だって、自分で頼んだわけでもなく強制的にやる事になっていて勝手に業者が動いて料金請求だけされたり…。

 

■本当にやってくれているのか? 効果はあるの?

 

それも、1万5~6千円の微妙な金額…。鍵のシリンダー交換だって、本当は貸主さんが負担すべきでは?借主に押し付けているだけでは?

 

そんな諸々の事に不動産業者が入ってバックマージンを計画的に取っていないとは言えませんよね。そんな事しながら、仲介手数料半額!!なんてやっている業者が悪質です。そして、こんな強制でがんじがらめな物件を平気で進めてきます。同じ賃貸物件だって、その業者さん以外の業者さんでも借りられる場合があります。

 

交渉してダメなら、他で聞くのがお勧めです。こういった事、そろそろ本当にやめて頂きたいですね。キチンとした事を情報公開しながら出来る会社が出てきたら、間違いなく潰れてしまう会社ですね。皆さんも、お知り合いの方が賃貸住宅を借りる際に教えてあげて下さい。

 

 

貸主も借主も気持ちよく良い関係を作りたいものです。

そんなきっかけ作りに部屋を貸したい人、部屋を借りたい人が集まり、コミュニケーションをしているサイトがあります。ウチコミ!と言います。借主さんも貸主さんも一度覗いてみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン『ウチコミ!タイムズ』では住まいに関する素朴な疑問点や問題点、賃貸経営お役立ち情報や不動産市況、業界情報などを発信。さらには土地や空間にまつわるアカデミックなコンテンツも。また、エンタメ、カルチャー、グルメ、ライフスタイル情報も紹介していきます。

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