「退去時の立会い」に本人が行けない場合はどうする? 退去日までにやるべきこと
ながれだ あかね
2019/12/10
こんにちは。ながれだあかねです。新居へ荷物を搬入したからといって「ハイ、引っ越し終わり! 昔の部屋よ、さようなら〜」というわけにはいきません。空っぽになったお部屋に感謝して、簡単に掃除をして。退去時の立会いをして、鍵を返却したら……ようやく引っ越しが完了するのです。
退去時の立会いってなに?
賃貸契約を解約してお部屋を退去する際、大家さんや不動産会社の担当者が立会いをして、お部屋が空になっているか状態を確認・明け渡しを行うこと(引っ越し作業が終わり荷物を運び出した状態で見られる)。間取りによって異なるが、立会いでかかる時間は、およそ30分〜1時間程度。
こんなところをチェックしている!
・床の傷、壁紙が破れていないか、タバコのヤニが付いていないか
・窓ガラスが破れていないか、設備が壊れていないか
・入居者のものが残っていないか
担当者が部屋の状況を確認してくれるので、壁や床についた傷について指摘されたら、自分でつけてしまったものなのか・入居前からある傷なのかを答えよう。(入居前に目立つ汚れや傷があったら、あらかじめ写真を撮っておくとよい)確認が終わったら負担すべき補修内容を確認し、サインをする。また合鍵なども含めて、鍵の返却を行おう。
本人が立会いにいけない場合は?
引っ越し先が遠方だったり、諸事情で退去時の立会いができない場合もあるかもしれない。そんなときは代理人をたてることも可能だ。事前に管理会社に代理人を立てることを伝えよう。また立会い時の当日、委任状を代理人が提出しよう。本人が立ち会わないため、鍵の返却は代理人からの返却となる(鍵の返却方法については、代理人から不動産会社へ渡すことの許可を不動産会社へとった方がよい)。
本人が立ち会いしないデメリットは?
原状回復や修理箇所の確認は、住んでいた本人しかわからない。本人が退去の立会いをしないため、自分でつけた傷でなくても誤解されてしまい修繕費が高くなる可能性がある。対策としては、入居前に撮影した写真を代理人に共有しておくなど、自分で汚してしまった(壊してしまった)ものなのかが本人でなくてもわかるようにしておくと安心だ。本人でないとわからないことがあれば、代理人にカメラ通話などをしてもらうのも手かもしれない。
退去日までに必ずすべての荷物を運び出して元の状態に戻しておこう! 敷金の金額にも左右する恐れがあるため簡単な掃除をしておこう!
→解約通知書に記載した退去日は基本的に変更ができない。
荷物の運び出しができず期日を遅れてしまった場合は、大家さんへの損害賠償を負う責任が発生する。次の入居予定者へ迷惑をかける恐れもあるので、もし遅れそうな場合は、できるだけ早く貸主や管理会社へ相談しよう。一時的にトランクルームなどを借りて荷物を運び出してしまうというのも手である。
退去時の立会いに必要な持ち物は?
身分証明書、認印
返却する部屋の鍵、ポストの鍵
部屋の設備に関する説明書類など
入居時に撮影した写真など
本人が立ち会えない場合は委任状
不動産会社によっては、持ち物が異なる場合もあるので事前に確認しよう!
退去時の立会いまでに行うことは?
荷物の運び出し
電気、ガス、水道の転居手続き
インターネットの移転手続き
(自分で購入したwifiルーターなどがあれば忘れずに)
郵便物の転送手続き
掃除や補修をしておく
敷金について
入居時に敷金を預けている場合、退去時の修繕費用はそこから充当される。あまりがあれば返金され、入居者の過失による損傷が激しく、敷金では補えない場合は別途請求されることもある。敷金を預けていない場合は、退去時にクリーニング代(実費)を清算することになる。
詳しくは「敷金の返金時期は?どのくらい返ってくる?敷金トラブルを防ぐための心がけ」をご覧ください!
この記事を書いた人
イラストレーター・ライター
武蔵野美術大学芸術文化学科卒業後、幼児教室にて絵の講師、不動産インターネットメディア事業「ウチコミ!」の広報部を経て、独立。現在はイラストレーター・ライターとして活動中。「お部屋探し」をテーマにした四コマ漫画を始め、似顔絵、結婚式のウェルカムボード、音楽をテーマにした作品を制作。水彩画を中心とした絵を描く。趣味はラジオと落語を聴くこと。 イラスト等のご依頼・ご相談は、下記URLのContactよりお気軽にお問い合わせください。 ながれだあかね 公式ホームページ https://nagaredaakane.morutto.com/