ナメクジが部屋に出た！ 出現しやすい時期と駆除方法とは

ジメジメとした暑い日が続く6月。この時期に出現する生き物といえば……ナメクジ。普段は外にいるナメクジですが、いったん家の中に入ってきてしまうと繁殖してしまう恐れもあるちょっと厄介なヤツです。

目次▼

❶ナメクジってどんな生き物　カタツムリとの違い
❷ナメクジが出やすい時期と条件　〜部屋探しをするときのポイント〜
❸ナメクジの駆除方法＆予防策

❶ナメクジってどんな生き物　カタツムリとの違い

・ナメクジってどんな生き物？

ナメクジは体長4〜6cmの軟体動物で、体の90％が水分でできています。じつは虫ではなく、巻貝の仲間です。特に梅雨の時期や、9〜10月の湿度の高い時期にみられます。夜行性のため、日中は日の当たらない湿気が高い場所に生息しています。草花などの植物を食べます。

・カタツムリとの違いは？

カタツムリは丸い殻を持ちます。カタツムリの殻は背負っているわけではなく、体の一部。生まれたときから殻がついています。そのため体から外されると死んでしまうのです。ナメクジはカタツムリと同じ仲間ですが、ナメクジの方は殻が退化して見えなくなってしまっています。

❷ナメクジが出やすい時期と条件　〜部屋探しをするときのポイント〜

＜ナメクジが出やすい時期＞

ナメクジは1年を通して発生しますが、3〜6月、9〜10月など湿気の多い時期を中心に発生しやすいです。特に梅雨の時期や雨上がりは注意が必要！

＜ナメクジが出やすいところ＞

ナメクジが出現しやすいところは、湿気が多い・隙間があり適度に暗い場所。

室内だと…
・キッチン
・お風呂場
・観葉植物のそば
・排水口
・畳の下 など

家の外だと…
・外にあるプランター付近
・緑が多い場所

＜ナメクジが出にくい部屋を探すには？＞

・築年数が浅く木造ではない
・日当たりがよく、湿気が少ない
・2階以上
・近くに植物や自然が少ない
・近くにゴミ屋敷など不衛生にしている家がない（ゴミ屋敷は、湿気やエサ、隠れる場所が多いためカタツムリやほかの虫も繁殖しやすい）

❸ナメクジの駆除方法＆予防策

ナメクジは壁に張り付いて登ることができるため、家に隙間があれば忍者のように侵入します！　まずはナメクジの侵入経路を断つことが大切です。

＜ナメクジの侵入を防ぐには？＞

・家の隙間から侵入（網戸の隙間、排水溝、換気口、通気口など）
→網戸はきちんと締める・排水溝などはカバーをする

・野菜に卵やナメクジがついている
→確認してから野菜室にしまう、よく洗う 

・観葉植物、外の家庭菜園にナメクジがついている
→プランターなどは直置きせず、定期的に動かし湿気がたまらないようにする

・部屋の換気、掃除をしてジメジメしたところを作らない
→生ゴミが置きっぱなし、浴槽を洗っていないなど、湿気がたまりやすい場所を不衛生にしてはいけない

＜ナメクジが現れたら？　駆除する方法＞

・ナメクジ専用殺虫剤を使う
ナメクジは昆虫ではないため、昆虫用の殺虫剤では駆除することができない！ ナメクジ専用のものを選ぼう。

・熱湯をかける、塩をかける
殺虫剤を避けたい場合は、熱湯をかけたり、塩をかけることで体から水分が抜けて小さくなる。しかし水分を補給したら復活してしまうので、退治するには元の体の50パーセント以下になるまで塩をかけ続けないといけない。また完全に消えてなくなるわけではないので、後処理が必要。

・ナメクジの数が多いときは、ビールに引き寄せて駆除しよう
ナメクジはビールの酵母の匂いが好きで寄ってくる。ナメクジが通りそうな場所に、ビールを入れた紙コップをおく（ビールは2cm以上）。ある程度深い容器にいれると、溺れて這い上がれなくなるため、まとめて処分できる
※ヨーグルトや米ぬかでも可

・重曹、お酢（50％くらいに希釈したもの）をかける
あっというまに溶ける。これも完全になくなるわけではないので、退治のあとは処理が必要。新聞紙などの上にナメクジを登らせてから重曹をかけるとそのまま捨てられる

＜あとがき＞

動きもゆっくりでキモカワ……といえなくもないナメクジですが、決して素手で触ってはいけません！ナメクジには「広東住血線虫」と呼ばれる寄生中が潜んでいることがあり、人体に侵入すると髄膜脳炎などを発症することがあり大変危険なんです。ナメクジを触ったら手をよく洗ってくださいね。

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