ウチコミ!タイムズ

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン

住宅ローンの賢い返済方法(7)

条件のよい住宅ローンがあれば借り換えを考えよう

牧野寿和牧野寿和

2016/01/04

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

住宅ローン商品はどんどん変わっている

「15年前に長期の固定金利で住宅ローンを借りたが、最近は同じような条件で金利の低いローンがあってうらやましい」
「10年前に段階金利型で借りた住宅ローンの金利が上がった途端、思っていた以上に家計が圧迫されて大変」

こうした思いを抱いている人は決して少なくありません。金融機関が取り扱う住宅ローン商品は、時代によって変わっていきます。金利の低下や銀行の顧客獲得策によって、明らかに有利な新しいローン商品が出てきても、すでに住宅ローンを借りてしまった人は利用できないのでしょうか?

ここでは、そんな悩みを持つ人のために「借り換え」という選択肢をご紹介します。

より条件のよいローンに乗り換えるチャンス

借り換えとは、現在返済中の住宅ローン残高と同じ金額を別の金融機関から借り入れてローンを完済し、その後は新しく借り入れをした金融機関に返済していくというものです。

借金を返すために別の借金をする、と考えてしまうと抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、金融機関側からの審査を受けた上で行なわれるものですし、借り換え自体に悪いイメージを持つ必要はありません。

より条件のよいローンに乗り換えるチャンスなので、借りる側にばかりメリットがあるのかというと、実はそういうわけでもなく、金融機関側にもメリットがあります。金融機関はどこかにお金を融資し、利息を支払ってもらうことで収益を得ています。つまり、確実に返済してくれる相手に多く融資をしたいと思っているのです。

個人向け住宅ローンは金融機関にとっておいしい

個人向け住宅ローンというのは、金融機関が扱う商品のなかでも優秀なものです。その理由として、まず金融機関が融資を実施する前に審査があります。そこで融資先(住宅ローンを借りるあなたのことです)が延滞をせず、返済不能にもならずに完済できるかを調べます。別の項目でも紹介しましたが、会社員の人が自営業者に比べて住宅ローンの審査を通りやすいのも、収入が安定していてローン返済に支障が出にくいと判断されるためです。

そして、住宅ローンには保証会社との契約があります。住宅ローンは借りるときに保証会社と契約するのが一般的ですが、これによって融資金の返済が保証されるため、金融機関にとって住宅ローンは安心な商品となっているのです。

金融機関も借り換えを歓迎している

一生のうちに、住宅のような大きな買い物を何度もする人はそう多くありません。住宅ローンを新規に組む人の数も限られています。そこで、金融機関側が新たに融資をするために目をつけたのが、住宅ローンの借り換えです。

新規の住宅ローンと比べれば融資金額は減りますが、返済延滞のリスクが低い相手が、他の金融機関から乗り換えてきてくれるなら大歓迎という戦略ですね。

ただし、金融機関が融資をしたいのは、きちんと延滞せずに返済できる相手です。もし過去に、特別な理由のない延滞がある場合は借り換えがむずかしくなってしまいますので覚えておきましょう。

借り換えという仕組みは、借りる側と貸す側の双方にメリットがあるものです。金融機関のなかには、借り換えをしてもらうために条件のよいローン商品を用意しているところもあります。

しかし、借り換えにもデメリットが無いわけではありません。後の項目で紹介する注意点も踏まえた上で、よく考えて実施するかどうか選択してください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

この記事を書いた人

CFP、一級ファイナンシャル・プランニング技能士

1958年名古屋生まれ、大学卒業後、約20年間旅行会社に勤務。出張先のロサンゼルスでファイナンシャルプランナー(FP)に出会い、その業務に感銘を受け、自らもFP事務所を開業。 その後12年間。どの組織にも属さない「独立系」FPとして、誰でも必要なお金のことを気軽に考えてもらうため「人生を旅に例え、お金とも気楽に付き合う」を信念に、日本で唯一の「人生の添乗員(R)」と名乗り、個別相談業務を行なうとともにセミナー講師として活動している。 また、賃貸不動産の経営もしており、不動産経営や投資の相談にも数多くのアドバイスやプランニングをしている。

ページのトップへ

ウチコミ!