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市場が見据えるコロナ後  物件は値上がりしていると投資家の半数以上が回答(2/2ページ)

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ネット銀行や外資系金融機関に注目

次に「2020年10月以降に物件を購入した」という皆さんのうち、「融資を利用した方」に対する、「どの金融機関を活用しましたか?」との質問への答えに注目してみたい。

取り立ててのトピックとはまだいえないものの、面白い数字として、「その他の銀行」におけるシェアの伸びがある。

まずは、今回調査分の各金融機関別の数字を挙げてみよう。

上記の内、「その他の銀行」のシェアをさかのぼると、ここ数年の伸びがやや目立っているのが分かる。

そこで、「その他の銀行」とは何か? 説明書きを見ると、そこには「SBJ銀行、ソニー銀行など」とある。

このうち、ソニー銀行はご存じの方がほとんどだろう。いわゆるネット銀行を代表する1社だが、一方のSBJ銀行の名前は、聞き慣れない方も多いはずだ。

こちらは、韓国の大手金融グループの日本法人。つまり外資系だ。

よって、ここに見えている、投資家オーナーへの融資元における「その他の銀行」のシェア拡大とは、すなわち、ネット銀行や外資系金融機関による、個人不動産投資へのアプローチの拡大と見ることができる。

この状況がもしも続くのならば面白い動きといっていい。

なぜなら、個人投資家レベルの不動産投資というのは、いわば、土地、土地の特性を見据えた地場産業ともいえるものだ。当然ながら、地域の実情をよく知る、地元密着型の金融機関がこの分野では強い。

そこに似合わぬキャラクターによるチャレンジが広がりつつあるのかもしれないということで、今後も気になる部分といえるだろう。

健美家 第15回 不動産投資に関する意識調査

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