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古い火災保険と新しい火災保険の違いはどこ? 解約して入り直す必要は?(1/3ページ)

平野 敦之平野 敦之

2020/10/13

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イメージ/@takasuu・123RF

火災保険は商品の自由化以降、各損保がさまざまな商品を販売しています。現在では、各社独自の火災保険を取り扱っているため、補償内容などは同じになっていません。以前は住宅ローンの利用時に借入期間と同じ期間の火災保険に加入するのが当たり前だったため、現在も自由化前の火災保険に長期契約したままになっている人もいます。

自由化前の旧タイプの各社共通内容の火災保険は現在のものと内容がかなり異なります。自然災害が増えている状況で現在の火災保険よりも注意する点があるのです。

旧タイプの火災保険とは?

火災保険は、物件の用途によって契約する火災保険の種類が決まります。専用住宅の場合、旧タイプの火災保険は2種類あり、「住宅火災保険」「住宅総合保険」です。この2つの火災保険は補償範囲に次のような違いがあります。

住宅火災保険と住宅総合保険の補償範囲の主な違い

補償内容のうち、自然災害に該当するのは「落雷」「風災・ひょう災・雪災」「水災」です。「落雷」「風災・ひょう災・雪災」はどちらの保険でも補償していますが、水災は住宅火災保険では補償されません。

現在の火災保険は何らかのかたちで補償を選べるものが主流ですが、旧タイプの保険では補償を選択する、自分に合わせたプランに設計し直すことはほとんどできません。なお、地震や噴火、これらによる津波については、地震保険の加入が必要なのは現在の火災保険と同じです。

次ページ ▶︎ | 旧タイプの火災保険と保険金額

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この記事を書いた人

平野FP事務所 代表 CFP ®認定者、1級FP技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー

東京都出身。証券会社、損害保険会社を経て実務経験を積んだ後に1998年から独立して活動をはじめてFP歴20年以上。また相談業務を受けながら、中小企業の支援にも力を入れている。行政機関や大学での非常勤講師、企業研修などセミナーや講演も多数。メディアでの執筆記事も多く、WEBに公開されているマネー記事は550本以上。2016年にお金の情報メディア「Mylife Money Online」の運営を開始。主な著書に「いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)」がある。誰もが自分らしい人生を安心して豊かに過ごすため、「お金の当たり前を、当たり前に。」をモットーに活動中。「Mylife Money Online」のURLはコチラ→ http://mylifemoney.jp

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