手間いらずで初心者に最適。部屋に置くならサボテンとエアープランツがおすすめ
桑田 唯
2016/08/27
観葉植物を部屋に置きたい!
ちょっとしたアクセントとして、観葉植物やお花などのグリーンを部屋に置きたい、という人は少なくないと思います。グリーンがあると、部屋の雰囲気が柔らかくなってリラックスできるのではないでしょうか。
また、植物の緑は目に優しいので疲れた目の回復に効果があったり、光合成をすることで部屋の二酸化炭素を吸収して酸素を生み出したりと、見た目以外にも効能が多いのが嬉しいですね。
といっても、植物を部屋に置くのは世話が大変そうで、少しハードルが高いという人もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、ビギナーさんでも育てやすい、手軽に置けるグリーンについてご紹介したいと思います!
定番のサボテンなら、水やりが少なくても大丈夫
植物を部屋に置くとなると、欠かせないのが水やりですが、最初はマメに水をあげていても、時間が経つと水をあげるのをついつい忘れてしまうこともありますよね。“水やりをちょっと忘れてしまっても枯れにくい”というと、思い浮かぶのは砂漠生まれのサボテンです。ですが、このサボテン、水やりは少なくてもいいのですが、実は育て方にコツがあり、意外と枯らしてしまう場合も多い植物です。
サボテンを買うときにチェックしていただきたいのが、「鉢の底」と「土の状態」の2点です。
鉢の底は、穴が空いていて水が溜まらないタイプのものを買いましょう。その場合、鉢の受け皿も必要になってくるので忘れずに用意してください。
サボテンは、一度の水やりにたっぷりお水をあげて、土の中が乾いたらまた水をあげる…という水やりが推奨されています(季節によって水をあげる量が変わってきます)。なので、鉢の底に穴が空いていないと水が溜まって、根が腐りやすくなってしまいます。ついつい見た目のおしゃれな鉢に惹かれてしまいますが、忘れずに底の状態をチェックするようにしましょう。
次に土に関してみてみましょう。100円ショップなどで売っている安いサボテンは、出荷がしやすいように土が固められていることがあります。この状態ではサボテンの成長が妨げられてしまい、うまく育たないことが多いようです。
土が固められているかどうかを確認するには、鉢を逆さにひっくり返してみること。ひっくり返しても土が落ちてこない場合は、購入を避けるようにしましょう。もし、プレゼントなどでもらった場合は、少し面倒でも別の土に入れ替えるのがおすすめです。
サボテンを買ったら、日当り・風通しがよい場所に置いてあげてくださいね。
サボテンよりも世話がラクな「エアープランツ」とは?
最近、雑貨屋さんでもよく見かけるようになった「エアープランツ」をご存知でしょうか? エアープランツとは、名前の通り、土に埋めなくても育つ植物で、ガラスの容器のなかに入れたり、お皿の上に置いたりするだけで育てることができます。土を使わなくていいので、手軽に育てやすいですよね。ただ、風通しが良い場所を好むので、底の深いビンなどには入れないように気をつけましょう。
エアープランツは、もともとは霧が立ちこめるような湿度の高い場所に自生しており、空気中の水分を吸収して育つ植物です。その原産地と比べると日本は湿度が低いので、霧吹きなどで週に1〜2回水やりをしてあげましょう。
水やりの頻度はサボテンよりも多いかもしれませんが、霧吹きならわざわざ水をくまなくても大丈夫なので、サボテンよりも気軽にお世話ができるのではないでしょうか。
エアープランツは乾燥に弱いので、冷房や暖房などを使って部屋が乾燥している場合は霧吹きを多めにするようにしましょう。
以上、手軽にお部屋に取り入れやすいサボテン、エアープランツについてご紹介しました。水やりの頻度が少なくても大丈夫な植物だと、旅行にも出かけやすいのが嬉しいですよね。
ただし、水をやらなくても大丈夫と思って、あまりにも放置してしまうと結局は枯れてしまいます。そんなことにならないよう、毎週決まった曜日にチェックするなど、ちゃんとお世話をする習慣をつけられるといいですね。
この記事を書いた人
インテリアコーディネーター
大学時代に建築を学び、雑貨バイヤーなどを経てインテリアコーディネーターの資格を取得。海外のインテリアや家具、その国ごとのライフスタイルや歴史に興味を持ち探求中。ワーキングホリデーでパリに滞在する。理想の住まいは、木や石などの自然な素材で作られた、秘密基地のような家。