いまさら聞けない!? ノンフライ調理器の仕組みとメリット
桑田 唯
2016/08/02
面倒な揚げ物を手軽につくれるメリットのある「ノンフライ調理器」
数年前からよく耳にする「ノンフライ調理」。油で揚げずに揚げ物をつくれるという調理法ですが、興味がありつつもまだ試したことがない、という人も多いのではないでしょうか。
もともとはノンフライヤーという、ノンフライ専用のキッチン家電が発売されたことでブームになったのですが、最近ではノンフライ機能のついたオーブンも多数発売されて、選択肢が広がっています。
今回は、油を使わずに揚げ物をつくる仕組みや、ノンフライ調理器を使うメリットなどをご紹介したいと思います!
ノンフライ調理器の仕組みは?
唐揚げやコロッケ、フライドポテトなどの揚げ物って、ふとしたときに食べたくなりますが、家でつくるのは面倒ですよね。まず油がはねて熱いし、周りが汚れるし、使い終わった油の処理や片づけも面倒だし…。どうしても揚げ物のハードルが上がってしまいます。
そんな揚げ物を油を使わずにつくれるノンフライ調理器ですが、なぜ揚げ物ができるのか不思議ではありませんか? ノンフライ調理器では、どのような仕組みで揚げ物をつくっているのでしょうか?
そもそも揚げ物は、油が高温になることでカリッとした食感に仕上がっています。ノンフライヤーやノンフライオーブンでは、この高温の環境を生み出すために、200〜250度にもなる高温の空気を庫内で高速で循環させます。
熱い空気で食材を包み込み、食材に含まれている水分や脂分を利用することで、油で揚げるのと同じ環境をつくり出します。そのため、油を使わなくてもカリッとジューシーに仕上げることができます。
また、普通のオーブンだと、熱が当たりやすい場所、当たりにくい場所で温度のムラができて、一部だけ焦げたり火の通りが弱かったりしますが、ノンフライ調理器の場合、庫内の空気を循環させることで、庫内の温度が一律になるため、ムラなく調理ができるのです。
最大のメリットは”ヘルシーさ”
ノンフライ調理は、油を使わないので手軽で安心、というメリットがありますが、普通の揚げ物よりもヘルシーというのが実は最大のメリットなのではないでしょうか。
ノンフライ調理では、食材に含まれている脂分を利用し、さらに余分な脂は網の下に落ちるようになっているので、脂の摂取量をぐんと減らすことができます。ダイエット中の人や、健康に気を使いたいという人でも、気軽に揚げ物を楽しめますね。
おすすめはノンフライオーブン
ノンフライ調理器にはいろいろな種類があり、ノンフライ調理専用のノンフライヤーや、ノンフライ機能つきのオーブンなどがあります。ノンフライヤーはどうしても場所を取ってしまうので、オーブンと一体型のノンフライオーブンが最近では人気です。
熱が対流するオーブンを一般的にコンベクションオーブンといい、このコンベクションオーブンでも揚げ物をつくることができますが、予熱が必要だったり、サイズが大きすぎたりと不便なところがありますし、価格も高価になりがちです。ノンフライに特化したオーブンのほうが安価で、使いやすいのでおすすめです。
それでも高機能なオーブンがほしい場合はコンベクションオーブンを、普通のオーブン+ノンフライ機能で十分な場合はノンフライオーブンを選んではいかがでしょうか。
ちなみに、ノンフライ調理器では、唐揚げや野菜の素揚げ、コロッケ、フライドポテトなどの一般的な揚げ物をつくることができます。しかし、天ぷらなど衣に水分が多いものに関しては、衣が網からこぼれ落ちてしまい、ノンフライ調理に向いていないのでご注意ください。
以上、ノンフライ調理機の仕組みやメリットについてご紹介しました。私も何度かノンフライ調理器でつくった唐揚げを食べたことがありますが、ちゃんとカリッとできあがっていて美味しかったです。しかもヘルシーなので、いいことづくしですね。
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この記事を書いた人
インテリアコーディネーター
大学時代に建築を学び、雑貨バイヤーなどを経てインテリアコーディネーターの資格を取得。海外のインテリアや家具、その国ごとのライフスタイルや歴史に興味を持ち探求中。ワーキングホリデーでパリに滞在する。理想の住まいは、木や石などの自然な素材で作られた、秘密基地のような家。