食器やキッチン家電もひとまとめ。収納力のある食器棚を選ぶポイント
桑田 唯
2016/03/17
収納力のある食器棚があれば…
キッチンやダイニングで使うものは数多くあります。お皿やグラス、カトラリーといった食器のほか、炊飯器やミキサーなどのキッチン家電、さらにはボウルやお玉などのキッチンツール…、あげていくとキリがありません。キッチンのつくりつけの収納棚にもしまっておけますが、シンクの下だと湿気が心配だったり、だんだん物が増えて納まりきらなかったりと、悩みは尽きません。
そんなときは、収納力のある食器棚がひとつあればキッチン周りのものをスッキリ片づけられます。ここは、食器棚を選ぶときのポイントについてご紹介したいと思います。
キッチン周りで使うものはたくさんありますが、そのなかでも何を食器棚に収納したいかを、まずはイメージしてみましょう。たとえば、キッチンツールについて考えてみると、お玉や木べら、ボウルなど、調理中によく使うものはなるべくすぐに手が届く位置にあるほうが便利なので、つくりつけの収納にしまうほうがいいでしょう。逆に、あまり使わないキッチンスケール(量り)やケーキの型、調理後に使うことが多いタッパーなどの保存容器は食器棚に収納しても問題ないと思われます。
また、いちばん大きなお皿のサイズを把握しておくことも大事です。大きなお皿を収納したい場合は、当然、お皿のサイズ以上の奥行きが必要です。食器棚のサイズを見るときは、外寸だけでなく、棚の内部の内寸までしっかり確認しましょう。
食器棚に置くキッチン家電の数や種類を決めることも重要です。家電がぎゅうぎゅうに詰まっていると使いづらく、熱もこもってしまうので、置きたい家電の数に対して余裕があるような幅の食器棚を選ぶようにしましょう。家電をたくさん置きたい場合は、コンセントつきの食器棚を選ぶと便利です。
また、何を置くかを決めることで、食器棚をキッチンかダイニングかどちらに置いたほうがいいかもイメージしやすくなるはずです。
食器棚の高さはどのように決めればいいの?
食器棚の高さに関しては、やはり高いものほど収納力があるので、つくりつけの収納が少ない場合や、家族が多い場合は背の高いものをおすすめします。
ただ、食器棚をキッチンに置く場合なら、カウンタータイプもおすすめです。カウンタータイプは作業がしやすい高さのものが多いので、ふたりで作業したり、盛りつけをしたりするときに簡易的な作業台として使えます。
食器は本棚と違い、棚板の高さぴったりまで食器を詰め込むと、とても取り出しにくくなってしまいます。また、重ねたお皿から1枚だけ取り出すときなども、食器の上にある程度の空間がないと不便です。なので手持ちの食器がぎりぎり納まるくらいのサイズではなく、余裕を持ったサイズを選ぶようにしましょう。
食器の取り出しやすさは、食器の高さや重ね方でも変わってくるので、棚板の位置をビスで微調整できるタイプが使いやすくおすすめです。
引き戸と開き戸、どちらがおすすめ?
食器棚というと開き戸のタイプのものが主流だと思いますが、引き戸のタイプもあります。
開き戸だと、扉が開く分のスペースが余分に必要になってきますが、引き戸なら食器棚のサイズ以上のスペースは必要ありません。ですから、キッチンが狭い場合や、物が多い場合は、引き戸タイプの食器棚がおすすめです。ただし、引き戸だと必ず棚の半分は扉で隠れてしまうため、棚全体を見渡すことはできないのでその点はご注意を。
以上、使いやすい食器棚の選び方についてご紹介しました。食器やキッチンツールは形がばらばらで、重ねて収納するのにも限界がありますよね。そのため、なかの仕切りを細かく動かせるタイプや、棚が多いタイプを選ぶと収納しやすいと思います。
また最近では、食器棚のなかに置いて使える収納ラックなども売っているので、そういったツールをうまく活用して、食器やキッチンツールを整理してみましょう。
この記事を書いた人
インテリアコーディネーター
大学時代に建築を学び、雑貨バイヤーなどを経てインテリアコーディネーターの資格を取得。海外のインテリアや家具、その国ごとのライフスタイルや歴史に興味を持ち探求中。ワーキングホリデーでパリに滞在する。理想の住まいは、木や石などの自然な素材で作られた、秘密基地のような家。