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シェアハウス探しから入居手続きまで(3)

自分好みのシェアハウスを探すには? 経験者に学ぶ3つのポイント

内野匡裕内野匡裕

2016/03/10

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ポイント1 重視する点を決める

ひとり暮らしの賃貸物件を探すときと同じように、自分が重視したいポイントを考えましょう。まずは自由に希望を書き出してみて、そのなかから「これはゆずれない」と思う条件を決め、絞り込んでいくと探しやすいです。

たとえば、一般的な条件でいえば「エリアはどこがいいのか」「家賃はどれくらいか」などがあげられます。ひとり暮らしであれば物理的な条件を考慮して暮らし始めたときの生活が思い描きやすいかもしれませんが、シェアハウスには「同居人」という条件がプラスされることを忘れずに考慮しておきましょう。

シェアハウスならではの大きなポイントとしては「何人ぐらいで住むのがいいか」という点はよく考えておいたほうがいいでしょう。シェアハウス経験者は、人数はライフスタイルを決める条件として重視する人が多いです。

自分の好きなエリアの中から候補を探すのもいいですし、ひとり暮らしでは持つことのできない条件や設備を重視して物件探しをするのも良いです。 最近はヨガスタジオや英会話レッスン付きのシェアハウスも登場しているので、候補にいれてみるのもいいかもしれません。共有スペースをシェアするだけではなく、そこに会話や一緒にルールを決めるなどの「人とのコミュニケーション」が加わることを想像しながら住みたい家を探してみましょう。

ポイント2 たくさんの物件を見る

シェアハウスを経験したことがない人にとっては「複数人で一緒に住む」というイメージがなかなか現実に結びつきにくいかもしれません。インターネット上の情報や条件に捉われすぎず、少しでも気になる物件があれば内覧に行ってみましょう。実際に訪れてみれば、シェアハウスごとの雰囲気の違いがよくわかることも多いです。

物件の数だけコンセプトがあるように、シェアハウスの数だけ個性があります。重視するポイントがあるのはいいことですが、住む人の使い方や置いてある物によってオープン当時のきれいな写真とは異なって見えるものです。内覧に行くことで物件のルールや住人の過ごし方が多少はわかるはずなので、人数・駅からの距離・インテリア・家賃など、いろいろな点を比較してみましょう。

実際に物件を見ることは時間も体力も必要ですが、それだけ後の生活を快適に過ごすのに大事になってきます。もし内覧に行ってみて「ここに住みたい!」と思った物件があって、入居時期が自分の引越しのタイミングと合えばチャンスです。直感も大事にして、行動してみることをおすすめします。

ポイント3 住んでいる人を知る

シェアハウスでは、物理的な条件だけではなく住んでいる人も重要です。同居人によって、雰囲気やルールも変わると考えたほうがいいでしょう。気になる物件があったら、管理会社にどんな人が住んでいるのか、どんなルールがあるのか確認しておくと良いです。

住む前にすべてを把握することはむずかしいですが、シェアハウスに興味がある人向けに開かれているイベントやパーティに参加してみるのもいいでしょう。特に、周囲にシェアライフを経験したことがある友達がいない場合はメリット・デメリットを本音で聞けるチャンスです。

特に少人数の物件では、住人がひとり入れ替わるだけでも大きく生活が変わります。オープニング物件の場合は、管理会社の配慮などで顔合わせを行なうこともありますが、すでに人が住んでいる物件に入る場合も内覧のみではなく、人がいる時間帯にお邪魔させてもらう、住人との面談を希望するなどしてみたほうが相性のチェックができるでしょう。

また、インターネットで事前に情報収集をして、自分の理想とのギャップを埋めておくことも大事です。シェアハウスに住むにあたっては社交性が必要となるので、当番制で行なっているような決まりごとがあるか、自分のやりたい趣味に対して抵抗を持つ人はいないかなど、わかっている疑問点については入居前にできるだけクリアにしておいたほうが後々の快適な生活につながります。

これからシェアハウスに住む人に向けてメッセージが書かれているサイトや、実際に憧れのシェアハウスに住んでみてどうだったかなどインタビュー記事が掲載されていることもあるので「家」と「人」を通して改めて自分がそこに生活することを考えてみてください。

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この記事を書いた人

株式会社彩ファクトリー 代表取締役

10年前に国際交流経験を求めてシェアハウスに入居。自分自身が体感した「人との交流から得られる気づき、学び、視野の広がり、共に体験し、感動できる喜び」を、社会に受け入れられやすい形にリメイクして届けたいと、シェアハウスの事業化を決意する。 以来、勉強のために10物件に住み、200物件以上を見学、シェアハウス運営会社を副社長として設立し、デザイナーズシェアハウス4件を運営。その後、独立して株式会社彩ファクトリーを設立。 ひとり暮らしでは得られない「体験」の得られる環境にこだわり、コンセプトシェアハウスを17件プロデュース。全330室を運営。 起業家が切磋琢磨を楽しむ「起業家シェアハウス」は、起業家同士が日常的に相談し合い、刺激を与え合い、目標の実現を加速することを目指して運営。共用のセミナールームにてさまざまなビジネスイベントを開催している。これまで4年間運営し、上場企業の創業者や年商50億円規模の経営者も入居している。 また、「英語漬けシェアハウス」では、外国人が20パーセント以上となるように調整し、共用ラウンジでは英語で話すことをルール化、シェアハウス内で週2回の英会話レッスンを開催する。また、毎月国際交流パーティーを開催し、外国人との国際交流を日常化している。 その他、シングルマザーシェアハウス、東大合格シェアハウスなど、多くのコンセプトシェアハウスをプロデュースする。 彩ファクトリー http://irodorifactory.com

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