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失敗しない家具・インテリアの選び方(8)

ソファの選び方(3) スプリングとクッションで変わる座り心地

桑田 唯桑田 唯

2016/02/13

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座面は硬めがいいか、柔らかめがいいか

ソファに座ってみたときにまず感じるのが、「硬いか柔らかいか」という点です。ソファの硬さについては、自分の好みのものを選べばいいのですが、ご自身のライフスタイルを考えてみて、もしソファに長時間座るようであれば、「疲れにくい」というのもソファ選びのひとつの基準になってきます。

ソファは柔らかいと沈み込みが大きいため、長時間座っていると腰やお尻など体の一点に負担がかかり、疲れてしまうことも。特に腰痛がある方だと、腰に負担がかかってしまします。

一方、硬めの座面だと座面全体で体の重みを分散してくれるので、比較的疲れにくいといわれています。ですから長時間座りたいという人は、硬めのソファを選んだほうが快適に過ごせるはずです。

ソファに座ったときに感じる硬さは、スプリングとクッションの組み合わせで決まります。次はそれぞれの特性をご紹介しましょう。

ソファの基礎部分、スプリングの種類を知ろう

ソファの硬さを左右する要素に、スプリングの種類があります。スプリングとは、直訳するとバネのことで、スプリングの種類でソファの弾みやすさが決まります。では、代表的なスプリングを4種類、ご紹介しましょう。

(1)ウェービングテープ
 平らなゴム状のテープを格子状に編み、クッション効果をもたせたものです。安価な素材ですが、弾力性が弱く沈み込みやすいため、長時間座ると疲れてしまいます。また、時間の経過とともにテープが伸びてしまい、耐久性はよくありません。

 ただ、最近では品質が改良されたウェービングテープもあり、ヨーロッパなどの高級ソファで使われていることもありますので、不安な場合は耐久性について質問してみましょう。

(2)S字スプリング
 S字型のバネが連結されたスプリングです。波型スプリングともいわれます。ウェービングテープよりも弾力性と強度に優れていますが、この次に紹介するコイルスプリングに比べるとやや劣ります。バネを利用したスプリングのなかでは安価なものなので、コストパフォーマンスを考えるとおすすめです。

(3)コイルスプリング
 縦型の渦巻き状のバネが連結されたバネで、弾力性も強度も優れており、ベッドのスプリングにもよく使われています。弾みやすく、底付き感も感じにくいので、長時間座るときでも疲れにくいです。

(4)ポケットコイルスプリング
 コイルスプリングの座り心地をさらにアップさせたのがポケットコイルスプリングです。コイルスプリングを連結させずにひとつずつポケットに収めることで、ソファにかかる荷重を分散してくれます。弾力性・強度に優れ、体にフィットし、もっとも性能のいいスプリングです。

クッション材でスプリングを覆う

これらのスプリングを覆い、実際に座る部分に使われるのがクッション材です。クッション材に関しては、一般的にはウレタンフォーム、ポリエステルの綿、フェザーなどの素材を組み合わせて、ソファの硬さや座ったときの沈み込みなどを調節しています。

特によく使われている素材がウレタンフォーム。スポンジ状の素材で、密度によって硬さが決まり、こちらもさまざまな硬さを組み合わされている場合が多いです。ぎゅっと詰まった高密度のウレタンフォームは硬くてへたりにくく、高品質です。

また、綿やフェザーが使われていると、ふっくら柔らかい座り心地になります。包み込まれるような座り心地のソファがほしい場合は、これらの素材が使われているものがおすすめです。特にフェザーは復元力が高く、へたりにくいクッション材だといえます。

ソファの座り心地は、自分で座ることで体感できますが、実際に使われているスプリングやクッションなどの構造は外からは見えません。耐久性にも関わってくる部分なので、ソファを選ぶ際には、カタログで調べるか、店員さんに聞いてみましょう。

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この記事を書いた人

インテリアコーディネーター

大学時代に建築を学び、雑貨バイヤーなどを経てインテリアコーディネーターの資格を取得。海外のインテリアや家具、その国ごとのライフスタイルや歴史に興味を持ち探求中。ワーキングホリデーでパリに滞在する。理想の住まいは、木や石などの自然な素材で作られた、秘密基地のような家。

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