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私の部屋にはなくて彼女の部屋にあったものとは?

パリのアパートで向かいの音大生の部屋を訪ねたら…

桑田 唯桑田 唯

2016/03/08

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いちばんの違いは部屋にトイレがあること

日本ではアパートの部屋は、同じ間取り・同じ設備であることが多いと思いますが、以前もご説明したように、私の住んでいたアパートでは部屋によって大家さんが違い、間取りや設備も異なっていました。日本のアパートのイメージが強いと、ちょっと想像しにくいですよね。今回は、前回に続き、同じアパートに住んでいた友人の部屋をご紹介します。

前回もお伝えしたように、私のアパートには、私を含めて日本人が4人住んでいます。今回ご紹介する部屋の借り主もそのうちのひとりで、音楽留学のためにパリに滞在している女性です。彼女の部屋は、私の部屋のちょうど真向かいです。

彼女の部屋はこのような間取りです。またまたイラストにしてみたのでご覧ください。

ちょうど向かいの部屋なので(?)、部屋の広さはほぼ同じなのですが、スペックは異なる点が多くありました。いちばんの違いは、なんといっても部屋にトイレがあることで。 私の部屋にはトイレがなく、共同トイレを利用していましたが、屋根裏の階の部屋にはトイレはないものだと思っていたので驚きました(トイレの記事はこちらです。 http://sumai-u.com/?p=1155 )。

共同トイレについていえば、衛生面以外は特に不満はなかったのですが、一度だけ修理のために長時間使えなかったことがあり、そのときは部屋にトイレがないことがとても不便に感じました。

テーブルを囲んで4人でお酒を飲んだことも

彼女の部屋のベッドはロフトベッドだったので、同じ部屋の広さでもさらに広々とスペースを使えているようでした。ロフトベッドの下のスペースには、左の写真のようにデスクと椅子と棚があり、勉強や調べ物ができる空間になっていました。

ロフトベッドはスペースの広さというメリット以外にも、プライベートな場所が人目につきにくいので、余計な気を使わずに、人を気軽に招けるというメリットもありますね。

また、こちらの部屋にはデスクと椅子に加えて、食卓用のテーブルと椅子がありました(写真右)。一度彼女の部屋にお邪魔して、アパートに住む日本人4人でこのテーブルを囲んでお酒を飲んだことがあります。

やはり勉強用の机と食事用のテーブルが分かれているといいですよね。私の部屋にはデスクと椅子が1セットしかなく、しかも壁に面した配置だったので、人を呼んで一緒に食事をするには不便だったように思います。

料理好きにとっては狭めのキッチン

全体的に広々として設備も整った印象の部屋でしたが、キッチンだけは少し手狭に感じました。特にシンクが狭く、彼女もこの部屋の不満のひとつとしてあげていました。

また、シンクの横に電子レンジをおいている棚がありますが、備えつけの収納も少なかったです。私の部屋だとキッチンの上に吊り戸棚があり、シンク下の収納も両開きだったので、キッチン収納に関しては充実していたと思います。

狭いキッチンだと料理も少し面倒になると思いますが、料理好きな彼女はここでコロッケをつくったこともありました(とても美味しかったです!)。また、キッチンの上部には窓があるのですが、高い位置にあるので景色が見えないのが少し閉鎖的で残念とのことでした。

採光に関しては、屋根裏の斜面に窓がついていることもあり、十分な採光だったと思います。

治安がよくて家賃が安いのがお気に入り

気になる家賃は月525ユーロ(約6万5600円)です。

彼女にこの部屋の不満な点と、気に入っている点を聞いてみたところ、不満な点は水道関係の設備が古くてトラブルが多いところだそうです。水道が詰まってしまうこともよくあり、たまに壁から水がポタポタと落ちる音がすることもあるとのことでした。

階下の部屋で水漏れがあり、彼女の部屋からの水漏れかどうか、下の階の住人が確認に来たこともあったそうです。結局彼女の部屋からのではなかったようですが、なにしろ築100年のアパートなので、水回りにある程度のトラブルが起こるのはしかたないのかもしれません。

反対に気に入っている点は、家賃が安いこと、アパート内の人が親切なこと、そして治安がいいことだそうです。家賃に関しては、比較的治安のよい16区の物件で500ユーロ代だと確かに安いと思います。私の部屋は434ユーロ(約5万4200円)でしたが、トイレが部屋になかったのでその分さらに安かったのだと思います。

彼女の部屋は、窓のサッシや壁紙、床材なども奇麗で最近リフォームされたばかりようでした。広々としているし、家具や壁や床もきれいでとても居心地のいい部屋でした!

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この記事を書いた人

インテリアコーディネーター

大学時代に建築を学び、雑貨バイヤーなどを経てインテリアコーディネーターの資格を取得。海外のインテリアや家具、その国ごとのライフスタイルや歴史に興味を持ち探求中。ワーキングホリデーでパリに滞在する。理想の住まいは、木や石などの自然な素材で作られた、秘密基地のような家。

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