カーテンのサイズを正しく知る採寸の方法
桑田 唯
2016/01/30
引っ越ししたらまず買いたいカーテン
ここからは、お部屋のアイテムそれぞれの選び方を紹介していきます。
家具やインテリアの選び方の基準は、家族構成(子どもの有無など)で微妙に変わってくることもありますが、こちらの記事ではどんな家庭でも取り入れられるような、基本的なインテリアの選び方を紹介していきたいと思います。今回は、引っ越ししたらまず買いたいアイテム、カーテンの選び方をご紹介します。
必要なカーテンのサイズを知ろう
カーテンを買う際にまずやらなくてはならないのが、必要なカーテンのサイズを知ること。でも実際、どこを測ればいいのかわかりづらいですよね。よくやってしまうミスが、窓の大きさをそのまま測るというもの。これでは、正しいカーテンのサイズはわかりません。
カーテンのサイズを測るときは、窓の大きさではなく、カーテンレールに着目しましょう。カーテンレールの幅と、カーテンレールの高さが、必要なカーテンのサイズの決め手になります。
まずはカーテンの幅から。カーテンレールを見ると、カーテンを引っ掛けられる輪っか状の金具が着いていると思います。この金具のことをランナーというのですが、カーテンレールの両端に固定されたランナーがあるので、この両端の固定されたランナーの距離を測りましょう。その長さに5パーセントほどのゆとりを加えた長さが、必要なカーテンの幅となります。
次にカーテンの丈です。これは、床まである掃き出し窓の場合と、腰の高さの腰窓の場合で測り方が少し異なります。
掃き出し窓の場合は、ランナーの穴(内側の下側)から床までの距離を測ります。そこから、ドレープカーテンの場合は1センチメートル、レースカーテンの場合は2センチメートルをマイナスした長さが必要な丈となります。
腰窓の場合は、同じくランナーの穴から窓枠の下までを測ります。それに15〜20センチメートルをプラスした長さがドレープカーテンの必要な丈です。レースカーテンは、ドレープカーテンの長さから1センチメートル引きます。
カーテンレールをチェック
採寸をしたあとは、カーテンレールの形状をチェックしましょう。
カーテンレールなんてどれも一緒じゃないの? と思われるかもしれませんが、カーテンレールの形状によって、対応するフックの種類が異なります。
フックの種類は、AフックとBフックの2種類。Aフックはカーテンレールを見せるタイプで、装飾レールや、レールが天井に直についている場合に使います。Bフックは逆に、レールを隠したいときに使います。
お店にカーテンを買いにいくときは、カーテンレールを写真に撮っておくと安心だと思います。
既製カーテンとオーダーカーテン、どちらがいい?
採寸が終わり、カーテンレールをチェックしたら、いよいよカーテンを買いにいきましょう。カーテンを買いにいったときに悩むのが、既製カーテンにするか、オーダーカーテンにするかということ。それぞれのメリット・デメリットを見ていきたいと思います。
既製カーテンはそもそも、売られているサイズが限られているので、お部屋の窓の大きさによっては、ちょうどいいサイズが見つからない場合もあります。しかし、既製カーテンだとコストが抑えられているので、オーダーカーテンよりも安く買えることが多いのです。
また、その日のうちに家に持って帰られるのも大きなメリット。デメリットとしては、カーテンの種類が非常に限られているということ。好きな色や柄が見つからない! ということも起こりえます。
その点、オーダーカーテンは色や柄がとても豊富です。サイズも、部屋の窓にぴったり合わせてつくることができるので長さが足りなかったり、布が余りすぎたりすることがありません。
ただ、やはりオーダーしてから受け取るまでに時間がかかってしまうのが難点です。納期はお店にもよりますが、早くても5日ほど、長いと2週間以上かかってしまう場合も。特に、新生活時期の4月前後は、注文が込み合ってさらに時間がかかることもあります。オーダーカーテンにする場合は、余裕を持って注文したほうがいいでしょう。
新居でカーテンがないと夜外から丸見えになってしまうので、カーテンは最初にそろえたいアイテムですよね。最後にお伝えしたように、オーダーカーテンだとだいぶ時間がかかってしまうので、余裕を持って計画的に購入しましょう。
次の記事では、カーテンの色や特徴についてご紹介したいと思います。
この記事を書いた人
インテリアコーディネーター
大学時代に建築を学び、雑貨バイヤーなどを経てインテリアコーディネーターの資格を取得。海外のインテリアや家具、その国ごとのライフスタイルや歴史に興味を持ち探求中。ワーキングホリデーでパリに滞在する。理想の住まいは、木や石などの自然な素材で作られた、秘密基地のような家。