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家具、インテリアを選ぶ以前の基礎知識(1/4)

これもでもう失敗しない、部屋の採寸のやり方

桑田 唯桑田 唯

2016/01/30

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基本中の基本!まずはお部屋の採寸を

 インテリアや家具を買って、いざ部屋に置こうとしたら大きすぎて置けなかった、イメージと違った…。そんな切ない経験はありませんか? 特に家具は出費が大きいため、失敗したときのショックも大きいですよね。

 そんな事態を防ぐために、あらかじめお家で確認しておくべきポイントがいくつかあるので、ご紹介したいと思います。

 まずはやはり採寸をしっかりしましょう。家具を買い替えの場合などで、だいたいの大きさが感覚でわかっていると思っていても、実際に広い店舗で家具を見たらわからなくなってしまうこともあるので、きちんと測っておきましょう。

 測るときはメジャーが必要ですが、布製の柔らかいものだとたるんでしまう場合があるので、金属製の硬いタイプ(コンベックス)を利用するのがおすすめです。もし家にメジャーが無い場合は、最近は測量ができるスマホのアプリもあるので、それを利用してもいいでしょう。また、採寸後は間取り図やノート、スマホなどにしっかり数字をメモしましょう。

採寸するときのチェックポイント

 採寸するときに、少し注意が必要な場合もあります。

(1)扉付き家具を買う場合
 たとえばドラム式洗濯機や冷蔵庫、食器棚を買うとき、家具を置く場所のサイズは当然測ると思います。忘れてならないのが、扉を開いたときのこと。家具を置く場所に面した通路やスペース二関しても、しっかり測っておきましょう。

(2)カーテン
 カーテンを買うときも要注意です。つい窓のサイズを測ってしまいそうになりますが、大事なのは、実はカーテンレール。カーテンを買うときに必要な長さは、カーテンレールの幅と、カーテンレールから窓下までの長さなのです。ベランダなどに出られる掃き出し窓の場合は、カーテンレールから床下までの長さを測りましょう。

(3)玄関、ドア
 ソファやベッドなどの大型の家具を買う場合は、玄関や各部屋のドアの幅も要チェックです。家具を部屋に入れようとしたら、入らない! という悲劇が起こってしまいます。

コンセントなどの配線もチェック

 テレビなどの家電やパソコンを買う場合は、コンセントやテレビの引き込み口、電話線の位置や数もチェックしましょう。

 特にテレビの引き込み口は、一部屋にひとつしかない場合が多いです。テレビを置く位置によって、必要なケーブルの長さなども決まるので、しっかり決めておきましょう。

 また、照明を買う場合は天井の配線器具も見ておきましょう。比較的新しい家だとほとんどの照明に対応していると思いますが、たとえばシーリングファンなど重量がある照明だと、対応していない配線器具もあります。配線器具に関しては、スマホで写真を撮ってお店に持っていくと安心でしょう。

 さらに、照明の買い替えのときに気をつけたいのが、調光機能のあるスイッチプレート。LED照明に買い替えようとするとき、LED照明は調光機能付きのスイッチプレートに対応していないものが多く、スイッチプレートを取り替えなければいけない場合もあります。もちろんLEDに対応した調光スイッチもあり、その場合は問題ありません。

店には部屋の平面図と写真を持っていこう

 諸々のチェックが終わってお店に行くときは、部屋の平面図と写真を持っていくとさらに安心です。

 平面図に関しては、先日私がソファを見に行ったときに、ショップの店員さんにアドバイスされました。大型の家具などを買うときに平面図があれば、廊下の角を曲がれるか、ドアが通れそうかなど、搬入経路をしっかり確認できるとのことです。そのため、各部の寸法が載っている正式な平面図か、間取り図に自分で寸法を書き込んだものを持っていくといいでしょう。

 写真に関しては、部屋のイメージや細部の様子がわかると、店員さんから的確なアドバイスをもらえる確率が上がると思います。

 また、いつも見ている部屋でも、いざ思い出そうとすると意外と思い出せなかったりするもの。保険として写真があると安心です。

 家具を買うときは、早くお店に買いにいきたい! という気持ちがわき上がってくると思いますが、ちょっと落ち着いて部屋の細部をしっかりチェックしてみましょう。きっと満足のいく買い物ができるはずです。

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この記事を書いた人

インテリアコーディネーター

大学時代に建築を学び、雑貨バイヤーなどを経てインテリアコーディネーターの資格を取得。海外のインテリアや家具、その国ごとのライフスタイルや歴史に興味を持ち探求中。ワーキングホリデーでパリに滞在する。理想の住まいは、木や石などの自然な素材で作られた、秘密基地のような家。

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