いよいよ帰国、パリから荷物を日本に送るには?
桑田 唯
2016/01/26
フランス語でのやりとりが不安なら
日本へ帰国することになったら、荷物をどう送るかというのは、頭を悩ませるポイントのひとつです。いちばん身近な方法は、郵便局で国際便として荷物を送るという方法だと思いますが、私はパリから荷物を送る際、フランス語でのやりとりが少し不安だったので、クロネコヤマトを利用することにしました。
日本だと、電話1本でその日のうちに集荷に来てくれますが、パリではクロネコヤマトの支店がひとつしかないため、あらかじめ集荷の予約が必要です。支店はオペラ座の近くのPyramid駅付近にあるので、そこに直接行って申し込むこともできますが、私は家から少し離れていたため、インターネットから申し込みをしました。住所や連絡先などの基本的な事項のほか、集荷希望日、梱包資材の希望などを入力して申し込みは完了です。
こちらから申し込むことができます。
http://www.yamatoeurope.com/japanese/chigai.htm
ちなみに、一般品・別送品の2種類の申し込み方法がありますが、日本に帰国する際に自分宛に身の回り品を送る場合は、別送品での対応が可能です。別送品だと衣類や生活雑貨などには課税されず、お土産などの新品の商品も一定額免税されます。もちろん、私は別送品で申し込みました。
担当者さんからメールで連絡がくる
インターネットから申し込むと、2営業日以内に担当者さんからメールがきます。別送品の伝票や、配送に関する説明書なども添付されていました。
どの大きさの梱包資材(段ボール)が必要なのか、というのはあらかじめフォームで記入する欄がなく、メールや電話でのやりとりで決めるようです。私は梱包材にどんな種類があるのかわからなかったため(よく見ると説明書に書いてあったのですが)、メールをいただいたあとに電話して教えてもらいました。
電話をすると、日本人の女性が出て、とても丁寧に対応してくれました。外国語で電話するのはやはり対面で話すよりもニュアンスが伝わりにくくて大変なので、とてもありがたかったです。
梱包資材を受け取る
梱包資材は、集荷日の前に届けてもらえます。梱包資材の値段は大きさによって異なりますが、だいたい8〜10ユーロかかります。梱包材の代金は、あとで輸送費とまとめて支払うことになるので、受け取るときにはお金のやりとりは不要でした。
また、配送用の伝票は送られてきたメールに添付されていたのですが、私は家にプリンターがなかったため、梱包資材と一緒に伝票も持ってきてもらいました。
荷物を梱包し、別送品の伝票を記入する
梱包材を受け取った後は、荷物を梱包し、別送品の伝票を記入します。梱包のときにちょっと困ったのが、ガムテープがすぐに手に入らなかったことです。日本の感覚だと、コンビニでも売っているので、近くのスーパーで手に入るかな? と思っていたのですが、近くのスーパーでは見当たらず、小さいセロテープくらいしか売っていませんでした。その後、近くのDIY用品店で無事に見つけられたのでよかったです。
気になる伝票の書き方ですが、日本語で記入すれば大丈夫です(記入見本も日本語で書かれていました)。入っている品物の具体的な品名、新品なのか中古なのか、品物の価格などをひとつずつ記入しました。内蔵式の電池が入った電子機器(PCやタブレット)、香水、マニキュアは取り扱い不可とのこと。また、なぜか「Converse」(*)の靴も送れないとのことでした。どうやらアメリカと日本の商標権に関して問題があるようで、輸入が制限されているようです。
(*)アメリカのシューズ製造販売会社。オールスターなどのスニーカーで知られる。
荷物を取りに来てもらう
荷物を梱包して伝票に必要事項を記入したら、次は集荷です。あらかじめ申し込んでいた集荷日に荷物を引き取りに来てもらいます。集荷の料金ですが、パリ市内は無料、パリの郊外は有料になるとのこと。もちろん支店へ持ち込みすることもできますが、荷物が重いし車もないので、私は集荷に来てもらいました。
集荷の時間帯は、午前か午後、とざっくりした感じで指定できます。料金はその場では支払わず、日本で受け取り時に支払いか、集荷後にパリ支店で支払いかを選べます。私は日本での支払いを選んだので、とても楽でした。
ちなみに、パリで支払った場合も、もし荷物に関税がかかった場合は、荷物を受け取る際に関税を支払う必要があるので、その点はご注意ください! 料金は、箱のサイズと重量、発送元のエリア(パリ市内、郊外など)で決まります。私の場合は、140サイズ、20キログラム以下で190ユーロでした。
※詳しくはこちらからご確認ください!
http://www.yamatoeurope.com/japanese/bessouhin.htm?OpenPlace=1#BE
空港に着いた後に別送品の申請を
荷物を別送品扱いで送った場合に忘れてはならないのが、帰国後の申請です。飛行機内で免税品・別送品の申請書類をもらえるので、それを2枚記入し、1枚は税関へ、もう1枚は空港内にあるヤマトの指定のカウンターに提出します。
これを忘れてしまうと、荷物が別送品として扱われず、税金が余分にかかってしまうのでご注意ください!
フランスの郵便局や配送会社については、配送が適当とか、指定した時間に配送されない、などあまりよい噂を聞かなかったので、安心第一でクロネコヤマトを選んだのですが、やはりサービスのクオリティは高かったです。慣れない海外からの荷物の発送ですから、日本の会社のサービスが使えるのは安心ですね。
この記事を書いた人
インテリアコーディネーター
大学時代に建築を学び、雑貨バイヤーなどを経てインテリアコーディネーターの資格を取得。海外のインテリアや家具、その国ごとのライフスタイルや歴史に興味を持ち探求中。ワーキングホリデーでパリに滞在する。理想の住まいは、木や石などの自然な素材で作られた、秘密基地のような家。