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大人気! キャサリンホルムの『ロータス』シリーズ

オシャレで実用的、魅力あふれる北欧ブランド雑貨〜ノルウェー編

パップ英子パップ英子

2016/01/24

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世界中のファンの心をつかんで離さない北欧インテリア&雑貨

(c)FinoMagazin 人気の北欧雑貨ブランドがある国マップ

 北欧インテリアや雑貨というと必ず名前が上がるのが、「デンマーク」「フィンランド」「スウェーデン」「ノルウェー」の4カ国を代表する人気ブランドのアイテムたちです。

 この4カ国にあるブランドの商品は彩りあふれる繊細かつ美しいデザインに加え、機能性も兼ね備えた優秀なラインナップで、世界中のインテリア&雑貨ファンの心をつかんで離さないようです。

 北欧4カ国のオシャレで実用的なブランド雑貨について、前回はフィンランドとスウェーデンから、マリメッコを始めさまざまな人気ブランドのアイテムを特集しました。

 今回は残り2カ国のうち、まずはノルウェーから、特に魅力的なブランド雑貨をご紹介したいと思います。



息を飲むほど美しい『フィヨルド』は、ノルウェーの大自然がくれた宝物

©flickr/ashokboghani title:Magdalene Fjord

 ノルウェーの代表的なブランド雑貨をご紹介する前に少し、この国の基本情報をおさらいしてみましょう。ノルウェーと聞くと、みなさんは何をイメージされますか? 私は真っ先にあの美しいフィヨルドの光景を思い出しました。

『フィヨルド』は、“およそ1万年前、氷河によって削り取られたU字の谷に海水が流れ込んでできた深い入江”なのだそうです。ノルウェー海に接する西海岸にあり、世界遺産にも指定された『フィヨルド』の光景は、まるで心が洗われるように清らかな美しさがありますね。

 ノルウェーの国土は約38万平方キロメートル程度で南北に長く、実はこの面積は日本とほぼ同程度の広さなんだそうです。ノルウェー全土の約30パーセントは川や森、湖などで、その他の約50パーセントは山岳地帯が占めています。

 大自然に恵まれたノルウェーは北半分が北極圏に位置していますが、その気候は日本の北海道によく似ていてしっかりと四季もあり、緯度が高いわりには人々が想像するよりも温暖とのこと。ただし、国土が縦(南北)に長いため、地域ごとに気温の差はかなりあるそうです。

 たとえば、ノルウェー西部では冬でも気温が0℃以下になることはほぼないそうですが、一方で北極圏に位置する内陸部のエリアでは、マイナス50℃まで気温が下がることも!! マイナス50度…、想像を絶するほど過酷な寒さなのでしょうね…。

ノルウェーの『キャサリンホルム』は、ホーロー製のテーブルウェアが大人気

 マイナス50℃と聞くと、さすがに家の中から一歩も出られないイメージが浮かんでしまいます。地域によってはとても厳しい寒さが続くノルウェーでは、人々が室内で過ごす時間が圧倒的に長くなるからでしょうか。彼らの暮らしには、木や土の温もりがある自然素材を使った、カラフルで魅力的なデザインの生活雑貨があふれています。

 そんなノルウェーの国から今回ご紹介するのは、世界中のインテリア&雑貨ファンから愛される『Cathrineholm(キャサリンホルム)』というエナメル(ホーロー)製品のメーカーです。

 写真は、『Cathrineholm(キャサリンホルム)』の美しいキャニスターたち。そのグレーとブルーの中間のようなスモーキーカラーと木製の蓋がよくマッチしています。同じキャニスターをいくつもコレクションし、壁を上手に活用して収納する様子は、『見せる収納』のとっても粋な例ですね。

 このような『見せる収納』は、美しいデザインが目で楽しめるのはもちろん、キャニスターのなかに入れた調味料やこまごまとした物をさっと取り出しやすくなり、とても実用的だと思います。

北欧雑貨を代表する『ロータス』シリーズとは?

(c)flickr/Jay Kaye, title:Cathrineholm enamel

 ノルウェーの雑貨ブランドのなかでも1、2の人気を集めるCathrineholm(キャサリンホルム)。そんなキャサリンホルムを代表するのが、『LOTUS(ロータス)』という名のデザインで、上のキャニスターと下の画像のアイテムも同じ『ロータス』シリーズからのアイテムなのです。

 藍色のような深いブルーが美しい『ロータス』シリーズのホーローポットとホーローボウル。

 1950~70年代に生産されたこの『ロータス』シリーズは、今日もなお世界中でヴィンテージ品として高い人気を誇っています。このシリーズのデザインを手がけたのは、北欧デザインの一大ムーブメントを巻き起こし、「スカンジナビアデザインの女王」と呼ばれた、グレタ・プリッツ・キッテルセン(Grete Prytz Kittelsen)という1人の女性です。

 その葉っぱのような愛嬌のあるデザインがロータスのポイントですが、彼女はその模様を『蓮の葉』をモチーフに描いたそうです。

『ロータス』シリーズの人気は北欧にとどまらず、日本やアメリカなど、世界中にファンが大勢います。

(c)flickr/PROEllen Macdonald title:77/365 Catherine Holm pot

 同シリーズからは、世界中で15万個を売り上げた記録を持つホーロー鍋をはじめ、大中小のボウルやミルクピッチャー、マグカップ、ロータスプレートなどがリリースされ、そのラインナップはとてもバラエティに富んでいます。

 ロータスのデザインカラーは基本的に2トーン。2色使いのシンプルなデザインでありながら、色鮮やかでとてもキュートなロータスのテーブルウェアたち。色違いやサイズ違いで複数揃え、コレクションとして楽しむのもおすすねです。

 1907年に創業し、1世紀以上に渡り、今日もなお鍋やポット、食器などのキッチン用品を中心とした生活雑貨を世に送り続けるキャサリンホルム社。

 今回はノルウェーが誇るホーロー・メーカーの、世界中で愛されているヴィンテージ雑貨をご紹介しました。

 次回は北欧4カ国ラストの国デンマークから、覚えておきたい素敵なブランド雑貨をお伝えします。

 北欧の素敵な生活雑貨にいっぱい触れて、寒い冬を心地よく、心豊かに過ごす工夫をたくさん身につけたいものですね。

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この記事を書いた人

“FinoMagazin”(フィノマガジン)主宰(編集長)

ハンガリー在住コラムニスト。 食品会社でワインインポーター業務に従事した後、都内の広告代理店に転職。コピーライター、ディレクターとして勤務。百貨店やデパート、航空会社、ベビー・ブランド等のクリエイティブ広告で、インテリア製品のコピーライティング、ディレクション等を数多く手がける。 2013年、夫の国ハンガリーに移住後も育児に奮闘しながら執筆業に邁進。日本の雑誌(出版社)でハンガリー紹介記事(取材・撮影・文)を担当。また、自身とハンガリー人クリエイターとで運営するブダペスト発ウェブメディア“FinoMagazin”でもインテリアを含めたライフスタイル全般コラムを連載。美容メディアにてビューティ・コラム連載、その他、企業のWEBサイトや企画書制作、日本のTV局、広告代理店、メーカーからの依頼でハンガリー現地ロケ・コーディネート等、多岐に渡る業務をこなしている。 自身主宰のハンガリー情報WEBメディア “フィノマガジン” http://www.finomagazin.com/

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