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環境アレルギー対策で、さらに健康増進! 第6回「空気を数値化する大切さ」

加藤美奈子

2020/07/17

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空気測定ができるITセンサーGiA(ジアー)

ウィズコロナ時代の室内環境管理

今(2020年7月)、ウィズコロナ期で、皆さんの室内環境はどのように管理していますか?

手の消毒、マスク、体温測定、感染症チェックシート、樹脂の透明シートで対面の場所を遮る、フェイスシールド、窓を開け換気をするなどをされていますか? 6回目(過去の記事一覧)となる本稿は、皆様に新しい空気管理のご提案をします。

人は清浄な空気を呼吸する権利があります。2005年WHO(世界保健機関)による清浄空気に関する人権宣言では、「すべての人は清浄な室内空気を呼吸する権利を有する」と述べています。今回、日本で初上陸の空気測定ができるITセンサーGiA(ジアー)を使ってさまざまな場所、条件を変えて測定した結果を報告します。そして私たちが今できる空気の質を上げる対策をご提案し、それが皆様の健康増進の一助になればと思います。

条件① 換気をせず、その部屋で蚊取り線香をつけ測定
条件② 換気をせず、紙に香水を5〜6滴プッシュし、センサーに向かって紙をぱたぱたゆらぎ測定
条件③ 集会で24時間換気システムの稼働を強にし、人が40人集まった時に測定

 

※表の言葉の意味
・ホルムアルデヒドとは、揮発性有機化合物(VOC)の一種で毒性は強い。水溶剤はホルマリン。防腐剤、防菌剤に使用される。
・総揮発性有機化合物(TVOC)とは、そこに存在するVOCの総量のことを指し、複数の揮発性有機化合物の混合物を可能な限り、同定、定量した濃度レベルをいう。一般的にはガスクロマトグラフ法により分離定量されたVOCの総計といわれているが、研究者や国により考え方が異なり統一はされていません。
・IAQとは、GiAの数値の総評価値

空気を数値化すると、空気汚染の原因物質が何かがはっきり分かる

この条件①②③を見ながら、いくつか提案をします。

空気管理をするにはテレビやインターネットからの情報を受け身的な状態で試行錯誤をしながら努めている状況と思います。そこで、粉塵、揮発性有機化合物、ホルムアルデヒド、カビなどを測定することで現在の空気汚染の原因が数値化ができ、対応策が見えてきます。

蚊取り線香は、閉め切った状態の場合は、数分で粉塵が非常に高値になります。これを人が繰り返し吸うことで、健康被害を起こりうると予想がつきます。例えば睡眠前に蚊取り線香を付け、室内に入る時には、一旦窓を開け換気をしてからその部屋で過ごしましょう。

香水は、ホルムアルデヒド、総揮発性有機化合物が大変高い値になります。この測定方法は、普段行う香水の付け方とは全く違うので、直接的なアドバイスではありませんが、ただ、香水から揮発した化学物質の香りを数値化できたことになります。密室の会議室では、先方がシックハウス症候群気味な場合、頭がぼーっとしたり、吐き気など症状がでるかもしれませんので、TPOを考えて利用しましょう。

40名集まる集会では、二酸化炭素濃度が正常値ぎりぎりとなりましたが、その施設は24時間換気ボタンが3つあり、非常に高システムで、空気のよどみは少ないように思います。さらにサーキュレーターを使用し、空気の循環に努め集会の空気管理を行っています。

これらを踏まえ、空気を数値化すると、空気汚染の原因物質が何かがはっきり分かります。これは、空気をクリーンにするためには大切な情報です。空気の数値化は、今のウィズコロナの時期における能動的な空気管理となります。皆様、積極的にこの時代に挑みましょう。

※GiAの輸入元 日本環境推進(株)

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この記事を書いた人

春日井環境アレルギー対策センター 代表

子どもがアレルギー起因の喘息で入退院を繰り返した経験から、2011年にアレルギーをもつ子どもの育児をサポートする任意団体を設立。2018年、春日井環境アレルギー対策センターを設立し、健康住宅建築や既存建築物の空気質測定、室内空気環境品質検査認証などを中心に事業展開。アレルギー患者を一人でも減らすべく日々活動している。資格:看護師、環境アレルギーアドバイザー、シックハウス診断士

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