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クッションフロア、複合・無垢木材から石材まで10種の床素材の適材適所(3/3ページ)

MieMie

2020/05/12

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9.「磁器タイル」

磁器タイルは、粘土や長石などを1300℃程度で焼成したもので、素地が硬いために耐摩擦性、耐水性、耐薬品性、耐変色性、耐光性などの耐候性に非常に優れています。そのため住宅内のキッチン、バスルーム、トイレなどの水回り、そのほかエクステリアやエントランスなどに用いられます。また、住宅以外でも歩行頻度の高い公共の床タイルなどにも使われています。 

10.「石材」

石材は、天然の石や石を粉砕してからモルタルなどを混入させた人造石の呼称で、石材それぞれの特性によって用途範囲が制限されます。例えば、花崗岩・かこうがん(例:みかげ石)や、大理石(例:ビヤンコカララ、オニックスなど)は床材として使用されることが多いのですが、花崗岩は火に弱く割れる恐れがあります。また、大理石は酸に弱いのでトイレ、キッチン、バスルームなどの石鹸や洗剤などを使用する場所には不向きですが、凝灰岩・ぎょうかいがん(例:大谷石)は、火に強い為、室内外の壁、暖炉、囲炉裏にも使用されています。

以上のように、ご自身の足と密着している床は、数えきれない程の多くの素材の中から、その場所の用途として最適なものが選ばれているということなのです。

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この記事を書いた人

MIE色彩研究社代表

自由が丘産能短期大学能率課インテリアコーディネーター課程卒業。産業能率大学情報マネジメント学部卒業。東京商工会議所カラーコーディネーター検定試験認定講師。電子機器製造メーカー、産業機械商社に勤めながら、社会人学生として産業心理学を学び、色彩と人間の意識との深い結びつきに共感。さまざまな社会経験を通して、色彩と人の意識に関わる数多くの実証の基、色彩スペシャリストとして事業を展開。東京都中央区銀座のオフィスではこれまでに培ったパーソナルカラー、空間色彩、商品色彩、カラースクール、色彩セミナーなどを個人、法人を問わず全国で行っている。趣味は街散策。

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