光触媒塗料を外壁に塗ったときの単価価格とは?
ウチコミ!タイムズ編集部
2015/07/04
■効果的な機能が満載!
外装を塗装すると、新しいうちは綺麗なのですが、時間が経つにつれて汚れてきます。これは仕方のないことなのですが、実は汚れを「セルフクリーニング」する塗料があることをご存じでしょうか。
光触媒塗料とは、光の力で汚れを防ぐ機能を持った塗料のことです。光触媒塗料の塗膜は光(紫外線)に当たると活性酸素を生成します。この活性酸素が油汚れなどの有機物を分解し、汚れの付着力を弱めるのです。油脂のように頑固な汚れにも分解効果があるので、かなり頼れる機能だと言えます。
また、光触媒塗料には親水性という性質があります。これは、雨などが降った時に塗膜上の水分が水滴にならず水膜になる効果のことです。硬化していない汚れであれば、水膜によって浮き上がるので、雨水で流れてしまいます。
このセルフクリーニング効果が光触媒塗料の売りであり、太陽が洗濯して雨が洗い流す、いわば自然の力で汚れを浄化する塗料だと言えます。同時に、光触媒塗料は15〜20年という耐久性を実現した超耐候性塗料でもあります。
さらに光触媒作用はカビや藻も分解するため、防カビ性・防藻性にも優れています。他にも遮熱効果や、空気を浄化したり、臭いを分解する効果もあるので、環境にもやさしいと言えます。これらの特徴を踏まえて光触媒塗料は「夢の新技術」などと呼ばれているのです。
■デメリットも知っておこう
残念ながら、あらゆる素材に対応し、期待される機能をすべて備えた塗料は存在しません。光触媒塗料にも当然デメリットはありますので、知っておきましょう。
まず、光触媒塗料は光や雨にさらされる場所では絶大な効果を発揮します。逆に言えば、光や雨が当たりづらい場所では、その効果が発揮されないということです。日照時間が極端に短い場所や、狭くて日光も雨水も入りづらい場所に使ってもあまり意味がありませんので、そのような場合は他の塗料を検討した方が良いでしょう。
また、光触媒塗料は塗膜が硬くなるのですが、その性質ゆえにモルタルの塗装には向いていません(対応しているものもあります)。
さらに、光触媒塗料は有機物を分解しますが、無機物には効果がありません。錆や土砂などによる汚れには対応できませんし、壁内から生じた汚れに対する機能も持っていないことを覚えておきましょう。
そして、最大のデメリットは、コストが高いということです。最近ではかなり安価な光触媒塗料も登場し、シリコン塗料なみの価格になっていたりもしますが、性能が優れたものはやはりトップクラスの高価格塗料です。
光触媒塗料を使う時は、塗る場所とコストをよく考えておきましょう。安い光触媒塗料を使う時は、機能や耐久性を確かめておくことも忘れずに。
この記事を書いた人
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