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インテリアカラーの組み合わせ方

配色のバランスと空間プロデュース(1/2ページ)

MieMie

2019/12/15

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ベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーの割合を考える

今回よりインテリカラーの色彩計画です。インテリアと聞いて何を連想されるでしょうか?――ソファ、カーテン、ラグマット、クッションなど、お部屋の中に配置された物を想像された方々が多いのではないではないかと思います。

日本では“インテリア”という言葉は、室内装飾品全体を指すもので、床材、壁紙、天井、照明器具、窓、ドア、障子、間仕切り等の建具、カーペット、畳、欄間、窓、システムキッチン、トイレなどの水回りも含まれます。これらを「居心地の良い空間作り」のスペースに加えて前回までの空間色彩計画をベースに比率の配分を考えていくのがこれからのミッションです。

前回までの色彩計画の中で最も重要なポイントになる部分のA色=ベースカラー(基調色)とB色=アソートカラー(配合色)にC色=アクセントカラー、またはセパレーションカラー(補助色)を加える色彩計画をインテリアを落とし込んでみましょう。

A色のベースカラー(基調色)になる部分は、床、壁、天井といった部屋全全体の60%~70%を占める部分になります。面積比が見ると、1番大きく占める部分で毎日、目にする色になります。

B色のアソートカラー(配合色)は、建具、家具全般、カーテン、ラグマットなど、部屋全体の35%~25%まで。また、家具や建具の色は【濃⇔淡、明⇒暗】の選択によって空間の印象が大きく変わるので、インテリアの主役になる色です。

C色のアクセントカラー、またはセパレーションカラー(補助色)はクッション、ソファカバー、壁面装飾(絵画、タペストリーなど)で比率としては15%~5%までになります。そして、アクセントカラー、またはセパレーションカラーは、部屋のテーマを押し出す決め色にもなります。面積が小さいので、カラーチェンジすることで手軽に部屋の印象や気分の変化を楽しめるため、概ね、このような比率を参考にするとバランスが整い易くなります。

私は色彩のスペシャリストなので色彩計画を最も重要視していますが「居心地の良い空間作り」には快適な動線(日常の生活や仕事で建物内を人が移動する経路を表す線)の確保が必要になり、インテリアの色と同時に空間に対するインテリアの大きさも考えなくてはなりません。

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この記事を書いた人

MIE色彩研究社代表

自由が丘産能短期大学能率課インテリアコーディネーター課程卒業。産業能率大学情報マネジメント学部卒業。東京商工会議所カラーコーディネーター検定試験認定講師。電子機器製造メーカー、産業機械商社に勤めながら、社会人学生として産業心理学を学び、色彩と人間の意識との深い結びつきに共感。さまざまな社会経験を通して、色彩と人の意識に関わる数多くの実証の基、色彩スペシャリストとして事業を展開。東京都中央区銀座のオフィスではこれまでに培ったパーソナルカラー、空間色彩、商品色彩、カラースクール、色彩セミナーなどを個人、法人を問わず全国で行っている。趣味は街散策。

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