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外食が高いパリでは自炊は必須!

パリのアパートのキッチンの使い心地

桑田 唯桑田 唯

2016/01/04

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意外とパワフルな電気式のコンロ

 パリは、日本と比べて外食の値段が割高です。しかし、野菜や牛乳、卵などの食料品は意外と安く手に入ります。日本ではそこまで自炊をしていなかった私ですが、パリに来てからはもっぱら自炊派になりました。

 朝はフランスパンにトマトやチーズやレタスを挟んだサンドイッチ、夜にはリゾットやパスタをつくることが多いです。日本のカレールーはなかなか手に入りませんが、タイカレーのペーストを使ってタイカレーをつくることも。

 電気式のコンロというと、日本だと渦巻き状のコンロがあることが多いですが、私の部屋のコンロは金属のプレート状です。凸凹が少ないので、お手入れは簡単です。コンロは2口あり、少しだけ大きさが違い、大きいコンロが手前側にあります。

 やはり火よりも温まるのが遅いですが、意外と火力があって、火力が足りなくて料理がうまくつくrれない、ということはないと思います。火力は6段階で調節が可能。ただ、一度温まってしまうと冷めにくいので、微妙な火力の調節が難しかったり、スイッチを切ってもしばらく熱いままで、調理後ずっと鍋を置いておけない、という不便さはありますね。

 また、もうひとつの不便なポイントは、部屋に換気扇がついていないこと。煙がなるべく出ないように工夫したり、窓を全開にしたりしないといけないのが少し面倒ですね。 以前、お肉を焼いていたら煙がもくもくと出てしまい、窓を全開にしても間に合わず、大音量の煙感知アラームが…!!日本で煙感知アラームを鳴らしたことなどないので、とても焦りました! その後は、煙が出てないかすごく気をつけるようになりました。

少し高めの調理台と流し

 調理台の高さは、ヨーロッパの人の身長に合わせているので少しだけ高さが高めにつくられています。特にそこまで不便はありませんが、少し違和感を感じることはあります。

 流しの使い心地に関しては、日本とほとんど変わらないと思います。排水口が細いので、食器洗い中に食器についてたゴミがゴミ受けにすぐにいっぱいになってしまい、水が通りにくくなってしまうのが少し不便でしょうか。また、お水が硬水なので、水垢がつきやすく、掃除が少し大変です。

 お湯をタンクに入れて管理しているので、お湯がすぐに出てくるのはとてもうれしいです。

高いところにある電子レンジ

 自炊に必須な電子レンジは、とても高いところに備えつけられています。背伸びしてぎりぎり手が届くくらい。私はいつも椅子に上って利用しています。

 電子レンジは、出力が最大750Wあるので、食材がすぐに温まるのがうれしいです。グリル機能も、グリル+電子レンジのハイブリッド機能もついていて、大抵の料理はつくれると思います。

キッチンの収納について

 収納に関しては、流しの上下に戸棚があるので、十分足りていると思います。また、食器を洗ったあとの水切り用のスペースもあり、使いやすいです。

豊富な調理器具・食器

 調理器具や食器は、足りないものがあれば買わなきゃだめかなと思っていましたが、今のところ、あらかじめ部屋にあった調理器具でほぼことたりています。両親がこちらに来る際に、菜箸と電子レンジでご飯を炊ける容器を持ってきてもらったくらいでしょうか。

 私の部屋にある主な調理器具・食器はこちらです。

【鍋類】片手なべ×2、フライパン×1、ふた
【キッチンツール】包丁×3、パン切り包丁、まな板、ヘラ、パスタ用トング、チーズ用おろし金、ろうと、ハンディミキサー、缶切り兼栓抜き、ざる
【カトラリー】スプーン×2、フォーク、ナイフ
【食器類】皿(メイン用)×3、カフェオレボウル×2、マグカップ×3、グラス

 普通のお箸もありませんでしたが、こちらはあらかじめ日本から持ってきていたので問題ありませんでした。また、お玉、フライ返し、ピーラーもありませんが、なくてもなんとかやっていけています。お玉はスプーンやヘラで代用し、フライ返しはチーズ用おろし金がフラットで取っ手つきなので、それを使用しています。

 食器に関しては、大きめのどんぶりと、小皿がほしいなぁとは思いますが、結局買ってはいません。


 以上、パリのキッチンの使い心地でした。

 最初は不便に感じてもだんだん慣れてくる部分も多く、全体的には、電子レンジが高いところにあることと、換気扇がないこと以外はまぁまぁ使いやすいんじゃないかと思いました。参考にしていただければ幸いです。

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この記事を書いた人

インテリアコーディネーター

大学時代に建築を学び、雑貨バイヤーなどを経てインテリアコーディネーターの資格を取得。海外のインテリアや家具、その国ごとのライフスタイルや歴史に興味を持ち探求中。ワーキングホリデーでパリに滞在する。理想の住まいは、木や石などの自然な素材で作られた、秘密基地のような家。

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