パリの屋根裏部屋の間取りと設備
桑田 唯
2016/01/04
部屋の広さは約5〜6畳
部屋の面製は5〜6畳ほどで、キッチンやシャワーブースも含まれてこの面積です。ビジネスホテルよりは広いかなぁという感じです。
間取りを図で描いてみたのでご覧ください。
窓は一個だけなのですが、斜めになっている壁に設置されているので、陽の光がよく入ってきて、思っていたよりも明るかったです。窓は西向きです。トイレは共有なので、部屋を出た廊下にあります。
パリのアパートは家具つきの物件が多く、私の物件も生活に必要な家具はほとんど揃っています。現地で家具を買いそろえなくていいので、ちょっと1〜2年生活してみたい、という人にはとてもありがたい仕組みです。
部屋の様子と設備
まず、奥の机まわりからご紹介します。机の上に、幅60cmほどの棚が3つあり、そこに本や小物などを収納しています。手元用のライトと、机の上にある丸い鏡と、椅子の上のクッションはこの部屋の備えつけのものです。
机と椅子は、やはりこちらの人の体格に合わせてつくってあるのか、高さが高くてずっと座っていると疲れてしまいます。特に机の上面が高くて腕や肩が疲れます。
次にベッドの頭側の様子です。ベッドの上にも棚があり、こちらには洋服を中心に収納しています。ハンガーポールもあるので収納は十分でした。
左側にある縦長の棚にはバッグや生活用品を入れています。ふとんカバーやハンガー、湯沸かしポット、アイロン、下にあるちりとりとミニほうきは備えつけのものです。
キッチンとシャワーブース
写真からは見切れているのですが、上の戸棚の右隣にあるのは電子レンジです! 背伸びしたらぎりぎり届くかな〜という高さなので、椅子にのぼって物を出し入れしています。
コンロは電気ヒーター式のコンロで、2口あります。コンロの下に収まっているのが冷蔵庫です。食器や鍋などはすべて備えつけのものです。ちなみに、天板がへんこんでいるのは、前住んでいた人がへこませてしまったらしく、まだ修理されていません。
しかしこのキッチン、何かが足りないと思いませんか?
……そう、換気扇がないんです! ある日肉を焼いていたら、結構煙が出てしまい、窓を全開にしてもすでに遅く、室内の煙感知アラームを鳴らしてしまったことがあります…! あのときはさすがに焦りました。
幸い、アラームがすぐ手に届く場所にあり、すぐにアラームを解除できたので良かったのですが。全館に非常ベルが鳴るタイプではなかったので、大騒ぎにはなりませんでしたが、かなり大きい音だったので周りの人はびっくりしたと思います。
シャワーブースは約半畳ほどの広さで、女性だとそこまで窮屈ではないと思います。
その他に備えつけられていたもの
あとは写真に写っていませんが、下記のような道具も備えつけられていました。
・ハンディクリーナー
・アイロン台 (立ってアイロンをかけられる、スタンドタイプです。)
・ミニ扇風機
・足下用ファンヒーター (全体用ヒーターに加えてファンヒーターもありました。)
・ハンディミキサー
・調味料 (でも結局自分で買い直したので、あまり使っていません。)
・小さいゴミ箱
・掃除用洗剤
部屋の家賃や条件
最後にこの部屋の家賃や条件ですが、まず、家賃は月434ユーロで、水道代込みです。
電気代とインターネット代は自分で契約するのですが、私の場合は電気代が月26ユーロ、インターネット代(スマホでテザリングしているので携帯代ですが)が月20ユーロなので、480ユーロが月々最低かかる料金となります。
屋根裏部屋のデメリットとして、夏暑くて冬寒いといわれており、そのため相場も安くなっています。夏に関しては、西日がダイレクトで差し込んでくる3時間ほどは暑くて部屋にいられませんでしたが、それ以外はさわやかに過ごせました。冬に関してはこれからなのでなんともいえませんが、ヒーターがあるし大丈夫じゃないかな、と思っています。
また、屋根裏部屋はもともと貴族の使用人が住んでいた部屋ともいわれており、よいイメージを持っていない人もいるようです。
アパートの場所は、治安がよいといわれている16区です。パリの情報サイトの掲示板などで、シェアハウスで400〜450ユーロの物件があったりするので、434ユーロでひとり暮らし(トイレは共有ですが。)ができるのなら安いのではないでしょうか。
この記事を書いた人
インテリアコーディネーター
大学時代に建築を学び、雑貨バイヤーなどを経てインテリアコーディネーターの資格を取得。海外のインテリアや家具、その国ごとのライフスタイルや歴史に興味を持ち探求中。ワーキングホリデーでパリに滞在する。理想の住まいは、木や石などの自然な素材で作られた、秘密基地のような家。