壁紙の張り方 ☆柄物、アクセントクロスにチャレンジ☆ (1/3ページ)
内村恵梨
2019/01/30
前回は梁や天井など応用部分の張り方についてお話しました。今回は「壁紙張り替えの巻」最終回として、空間に彩を与えるアクセントクロスや柄物クロスの貼り方について触れていきたいと思います!
柄物クロス、どうやって柄合わせしてるの?
(写真①柄合わせをしているところ)
ネットショップで壁紙を探してみると、様々な種類・色・柄があることに驚かされます。 鮮やかなブルーやイエローの壁紙、レンガ調やキャラクターものの壁紙など、そんなクロスを見ていると「こんなの貼ってみたい!!」と妄想は広がるばかり。
でも実際に貼るとなると、値段や施工のしやすさ、インテリアと合わせなどいろいろ考えると、やっぱりベーシックなものを選んでしまいがちです。
でも、クロスは部屋の中で大部分の面積を占めています。そこに自分の好きな色やお気に入りの柄があると、気分も上がりますよね。
そもそも柄物って、そんなにチャレンジしにくいものなのでしょうか?
柄物クロスと無地クロスの張り替え作業での大きな違いは、「柄合わせ」が必要ということです。
どんな風に柄を合わせているかというと、意外とアナログで「パラパラ漫画」のように柄の残像で合わせているのです。私も実際に柄合わせをしたことがありますが、意外と人間の目は正確なんだなと驚きました。
初めは少し難しく感じますが、柄が少しずれても、自宅であればご愛敬。貼った本人は気になりますが、見る人はほとんど気になりません。
施工の仕方の違いはある?
(写真②入り隅説明)
こうして柄合わせをすることから、クロスの境目の張り方は、以前壁紙の基礎編でお話した施工方法の、「相裁ち」(重ね切り)という方法で施工をします。無地クロスでできる「突きつけ」はできません。
また、部屋の入隅(いりずみ)部分の施工も異なってきます。
無地クロスの場合は、入隅でいったんクロスを切り落とすことができますが、柄合わせが必要な場合は隅では合わせられないため、入隅を巻き込む形で施工します。
この記事を書いた人
匠アカデミージャパン 事務局長 (運営:株式会社イマジンネクスト)
匠アカデミージャパンは2016年に開校した内装リノベーションのスクール。 単にDIYのノウハウを教えるスクールではなく「人生100年時代の大人の学び直し」の場として、副業やセカンドキャリア、定年後の生き生きとしたライフスタイルに生かせる技術を身につけることを提唱している。 講習内容は、クロスや床材の張り替えや、賃貸住宅大家さん向けワンルームの原状回復コースなど、まったくの経験のない方に対してDIYを超えた職人の技を伝授。照明プランニングや内装コーディネートのセミナーなども開催中。 http://www.takumi-ac.jp/