台風に強い建物の特徴 台風がきたときの対策
ながれだ あかね
2023/08/17
毎年やってくる台風の季節。みなさんは何か対策をしましたか? 雨漏りや瓦が飛んでしまうなどの被害は、戸建てに多いイメージですが、マンションなどの集合住宅でも気を抜いてはいけません。窓ガラスが割れるなど被害もあるため、台風がくる前にしっかり対策しましょう。今回は台風でよくある被害や、台風に強い建物についてご紹介します。
❶台風による被害はどんなもの? 台風に弱い立地は?
1.台風による被害
<戸建の場合>
- 家の劣化部分から雨漏りした
- 屋根の瓦が落ちた/瓦が飛んだ
- 雨樋が壊れた
- 窓ガラスが割れた
<マンションの場合>
- 半地下のマンションで浸水した
- マンションの入り口などの開口部から水が入り込んだ
- 地下に電気設備があり浸水のため停電した/エレベーターが使えないなど
- 窓ガラスが割れた
2.台風に弱い立地は?
- 高台や崖に隣接する土地にたっている/見晴らしは良いが土砂崩れなどの心配がある
- 周りに古い建物が多く飛来物の危険性がある
- 川が近い(河川の氾濫)
❷台風に強い建物の特徴
台風による大雨の影響で地盤がゆるみ、土砂崩れなどの災害が起きる可能性もあります。鉄筋コンクリート造りの物件は、木造に比べて破壊されづらいため、台風に強い建物といえます。
他にも台風に強い建物の特徴や条件はなんでしょうか?
- マンションや戸建ての一階が駐車場/室内への浸水リスクを抑えられる
- 鉄筋コンクリート造/飛来物が外壁にあたり壊れるなどの被害にあいづらい
- 平屋の家/雨風があたる壁面の面積も狭く、強風に煽られづらい
- 外壁、屋根材が割れづらく飛散しにくい材質/防災瓦、金属板、スレート屋根は台風に強いと言われる
- 外壁の防水性が高い
- かさ上げ、高基礎(土地に盛り土をして敷地全体を高くしてある)
- 雨戸(シャッターがある)
❸台風がきたときの対策
住んでいる場所、あるいはこれから引っ越す地域のハザードマップをあらかじめ確認すると安心です。水害の起きにくい地域を選んだり、避難所の場所を確認しましょう。
<自分でできる台風対策は?>
- 簡易土嚢をつくる
- 物干し竿やベランダにあるものは飛ばないように室内へ移動する
- 雨戸やシャッターのない窓は飛散防止のためフィルムをはったりカーテンをしめる
- 雨樋に枝葉や砂がつまっていたら取り除く
- テレビアンテナは錆びたりゆるんだりしていないか確認する
- 庭の植物に防風ネットをかけておく
- 停電などの対策として備蓄を用意しておく
<あとがき>
台風の被害にあってからだと遅いので、あらかじめ保険に入っておくなどの対策も大切ですね。賃貸に住んでいる人は、怪我をしないように窓ガラスに飛散防止フィルムをはったり、備蓄も用意しましょう。持ち家の人は、自分の家の一部で人や他の家を傷つけてしまったら大変です。定期的なメンテナンスを忘れないようにしましょう!
(絵・文/ながれだあかね)
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この記事を書いた人
イラストレーター・ライター
武蔵野美術大学芸術文化学科卒業後、幼児教室にて絵の講師、不動産インターネットメディア事業「ウチコミ!」の広報部を経て、独立。現在はイラストレーター・ライターとして活動中。「お部屋探し」をテーマにした四コマ漫画を始め、似顔絵、結婚式のウェルカムボード、音楽をテーマにした作品を制作。水彩画を中心とした絵を描く。趣味はラジオと落語を聴くこと。 イラスト等のご依頼・ご相談は、下記URLのContactよりお気軽にお問い合わせください。 ながれだあかね 公式ホームページ https://nagaredaakane.morutto.com/