DIYでできる照明アレンジ――自分だけのリラックス空間のつくり方(2/2ページ)
内村恵梨
2021/10/22
照明器具のDIY、ここからはプロに頼む!
前回、照明器具の種類をご紹介しましたが、家の照明を他のタイプの照明器具に取り替えたいと感じたら、次にチェックすることは、「自分自身で交換可能かどうか」です。
シーリングライトとペンダントライトは、照明の差し込み口が「引っ掛けシーリング」と呼ばれるものであれば、自分でも取り換え可能です。販売されている照明も、基本はこの「引っ掛けシーリング」で取り付ける想定の商品になっています。
築古のお家だと、差し込み口がコンセントになっている場合もありますが、その場合はコンセント式の照明器具しか取り付けられません。天井の差し込み口を「引っ掛けシーリング」に交換したい場合は、電気工事になるので、業者さんにお願いしましょう。
また、ブラケットライトやダウンライト、スポットライトを付けるダクトレールの新設も、壁や天井に穴をあけて電線を引っ張ってくるなど、電気工事が発生します。
引っ掛けシーリング
間接照明を生活にプラスしよう
間接照明とは、電球の光で直接部屋や作業の手元を照らすのでなく、天井や壁面を照らして、その反射光をあかりとして利用した照明のことです。
光源が直接目に入らず、やわらかい光になるため、落ち着いた明るさでリラックス空間をつくり出せます。日本の一般的な家庭では、光を反射しやすい白系の壁紙が多いため、実は間接照明と相性ぴったりなのです。
電気工事なしで、間接照明を取り入れる方法をご紹介します。
Method01 スポットライトを活用する
天井にスポットライト用のレールがなくても、クリップ式のスポットライトをはさめる場所さえあれば、即席スポットライトの完成です。光の方向を壁に向けてみましょう。
Method02 スタンドライトを活用する
スタンドライト、またはフロアランプと呼ばれる照明器具の光源を、壁や天井に向ければ、間接照明になります。手元を照らしたいときは向きを変えればいいので、シーンに合わせて自由に使えて便利です。
Method03 あかりを物陰に置いてみる
小さなライトを観葉植物の後ろや、テレビの後ろなどに設置すると、雰囲気のある間接照明を簡単につくることができます。
上記のような方法で簡単に間接照明を楽しむことができますが、1つ注意点があります。
狭い場所に照明を置く場合や、紙やカーテンなど燃えやすいものの近くに照明を置くときは、火災などにならないよう、高温になる白熱球でなく、光が熱を持たないLEDを使用するということです。
あかりを物陰に隠す
いかがでしたか?
家で過ごす時間が長くなるこれからの季節に、お家の照明を見直してリラックス空間を作ってみてはいかがでしょうか。照明の基礎知識をしっかりつけて、安全に照明アレンジを楽しんでみてください。
この記事を書いた人
匠アカデミージャパン 事務局長 (運営:株式会社イマジンネクスト)
匠アカデミージャパンは2016年に開校した内装リノベーションのスクール。 単にDIYのノウハウを教えるスクールではなく「人生100年時代の大人の学び直し」の場として、副業やセカンドキャリア、定年後の生き生きとしたライフスタイルに生かせる技術を身につけることを提唱している。 講習内容は、クロスや床材の張り替えや、賃貸住宅大家さん向けワンルームの原状回復コースなど、まったくの経験のない方に対してDIYを超えた職人の技を伝授。照明プランニングや内装コーディネートのセミナーなども開催中。 http://www.takumi-ac.jp/