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失敗しない中古マンション投資

物件選びは入居する人が求めるニーズを想定する(1/2ページ)

斎藤 岳志斎藤 岳志

2019/11/15

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イメージ/123RF

ここまで大家として持つべき心得、管理会社とのつき合い方、立地条件の考え方、購入するエリアの選び方についてお話を進めてきました。
ここからは物件を探すときのポイントについての私なりの考え方をまとめていきたいと思っています。

区分マンションにはいろいろなタイプがあり、まず、迷うのが階数です。階数については「1階は人気がないので、2階以上がよい」としばしばいわれます。
この考え方については、基本的に賛成です。最近ではセキュリティ対策がしっかりしたマンションがほとんどですが、やはり1階では防犯上不安を感じる入居者もいるでしょう。また、20年ほど前の物件では、いまのようにセキュリティ対策が万全とまではいえない物件もあります。そのため私自身も所有している物件はすべて2階以上です。

とはいえ、これも考え方しだいです。どういった方を入居者のターゲットにするかによって変わってきます。

具体的には、1階の物件は人気があまりないということから、購入価格を抑えられます。そうなれば賃料も低めに設定することができて、入居希望者のニーズ広げられる可能性があります。

また、入居者のターゲットを「高齢の方」を想定することもできます。

高齢の方はやはり体力が低下しています。そのため部屋から外に出るのがだんだんと億劫になり、引きこもりがちになってします。しかし、部屋が1階であれば、すぐに外に出られるので、健康維持のためにも喜ばれるかもしれません。

高齢者というと、それだけで敬遠されるかもしれませんが、これも考え方しだい。

実際、高齢者の平均居住年数は、他の年代に比べても長く、公益財団法人日本賃貸住宅管理協会「日管協短観(2017年度上期)」によると、6年以上が62.1%で、4~6年も合わせると9割を上回っています。言い換えれば、高齢者の方は安定した入居者ともいえるわけです。

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この記事を書いた人

ファイナンシャル・プランナー(CFP)

FPオフィス ケセラセラ横浜代表 百貨店在職中にファイナンシャル・プランナーの資格を取得。税理士事務所、経営コンサルティング会社などを経て、FPオフィス ケセラセラ横浜を開設、代表を務める。 マイホーム購入・売却相談のほか、不動産投資のサポートも行なっている。株式投資やFXなど一通りの投資を実践した後、2007年より不動産投資をスタート。現在は、自らの資産運用はほとんど中古マンション投資に絞って取り組んでいる。

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