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吊戸棚の位置は? 床下収納は本当に必要?

これで後悔しない! キッチンの使い勝手を左右する5つのポイント

岩崎未来岩崎未来

2016/07/27

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キッチンの使い勝手はとても大切

家事は女性の仕事という風潮はだいぶ薄らいできたとはいえ、キッチンはまだまだ「女性の城」という家も多いようです。毎日の食事を司るキッチンの使い勝手ひとつで、家庭の雰囲気すら変わってくるといっても過言ではないでしょう。

「任せるよ」と言われて、女性がすべてを決めてつくる場合も少なくないようですが、本当にそれで大丈夫ですか!? あとで問題が起きたときに、「あなたが何も相談に乗ってくれなかったんじゃない!」なんて言われかねませんよ!

そんなことにならないように、キッチンづくりで後悔しないために家族で考えておきたいポイントをご紹介していきます。

<ポイント1> よくある頭上の「吊戸棚」に注意!

キッチンの頭上によくある、吊戸棚収納。位置が高すぎて、いちいち踏み台を使わなくてはならなかったり、しまおうと思ったものが落ちてきたりして、「不便だなあ……」と思ったことはありませんか?

出し入れが面倒なので、結局普段使わないものばかりがここにしまわれたり、逆に空っぽになっていたり…。確かに頭上はデットスペースになるので、収納場所を確保するにはうってつけです。なので、頭上の吊戸棚をつける場合、その棚の高さを吟味することと、つける位置をよく考えることが重要です。

適正といわれる高さは50~70cmくらいまで幅がありますし、必ず天井にぴったりつけなきゃいけない、というわけでもありません。手が届き使いやすい、かつ頭がぶつからない位置を割り出してみてください!

<ポイント2> 「床下収納」は本当に必要?

「点検口を兼ねるので、必ずつくってください」と言われることが多い、「床下収納」。ただの点検口にすることもできますが、床下収納にしてもあまり値段に変わりがないので、「だったら収納に…」と選ぶ方が多いようです。

ただ、実際床下収納をつくった方に話を聞いてみると、「もう5年は開けていない」とか、「床のきしみが気になる」とか、「掃除が面倒くさい」なんて話を多々聞きます。「床下収納には○○を入れる!」と、はっきり入れるものが想像できる場合はよいと思いますが、そうでない場合はつくると逆に面倒なことも多いかもしれません。

<ポイント3> 海外のおしゃれキッチンは本当に魅力的?

デザイン性に魅かれ、日本ではなかなか見ない、ヨーロッパなどのメーカーのキッチンを採用する女性も増えているそう。自分の城になるんですもの、とことんこだわりたいですよね!

ただ、その場合はデメリットもあることを十分に理解しておくべき。海外のメーカーだと、故障時に部品の取り寄せが発生し、なかなか直せずキッチンが使えない…なんてことも。機能性では日本のメーカーに劣るのに、価格は跳ね上がることも少なくありません。

長く使うことを考えて、それでもそのメーカーにこだわりたい理由があるのか、もう一度よく考えてみたほうがよさそう。また、事前に故障時の対応や、部品の価格帯なども聞いておくとよいかもしれませんね!

<ポイント4> 「食洗器」の失敗に気をつけて!

新築を機に、食洗器をつけるご家庭も多いようです。「これで洗い物の手間が省ける!」と喜んだ矢崎、さまざまな失敗談も聞かれます。

「容量が小さすぎて、家族全員分の食器が入らない」「手間が省けると思ったら、食洗器自体のメンテナンスが面倒くさい」「結局手で洗ったほうが確実なので、使っていない」などなど…。食洗器専用の洗剤が必要だったりもしますし、備え付ける前にぜひ一度よく考えてみて!

<ポイント5> 「ガスコンロ」 VS 「IHコンロ」

最近では圧倒的にIHにするご家庭が増えているようですが、やはり「ガスがいい!」という家庭が根強くいるのも確かです。IHは「掃除がラク」「火事になる危険性が低い」「火傷の心配がない」「家の中が暑くならない」などのメリットがありますが、「火力がわかりにくい」「使用できる鍋に制限がある」「停電時に使用できない」「消費電力が大きい」などのデメリットもあります。

一方、ガスコンロには「調理器具を選ばない」「炒め料理がおいしくできる」「火力がわかりやすい」「停電時でも使える」「冬場は部屋を暖めてくれる」などのメリットがあり、「火事や火傷の危険性がIHより高い」「夏場は部屋が暑くなりやすい」「掃除や手入れが面倒」というデメリットがあります。双方の特徴をよく知ってから選びたいですね!

夢がふくらむキッチンづくり。最高の城にすべく、事前調査は徹底的に! そして、誰かに任せきりにぜす、家族みんなで相談することも忘れずに!

 

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この記事を書いた人

住宅ライター

「1級建築技能士」という国家資格を保有する昔気質の職人を夫に持つ「大工の嫁」。群馬県在住で鹿児島県出身。 都内の大学卒業後、出版社や編集プロダクションに勤務し、さまざまな実用書・書籍を手がけた後に独立。間取り図や住宅情報誌などを見るのは趣味のひとつで。都内在住中、10年で6回の引越しを経験。その後、結婚し、第一子出産後、夫の故郷である群馬県に移住。 第二子妊娠中の今、毎夜夫の仕事話を聞きながら、マイホームへの夢を募らせている。

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