賃貸の初期費用は高い!? 安くするには内見前や契約時が重要(1/3ページ)
ウチコミ!タイムズ編集部
2016/04/20
イメージ/©︎bearbakerstreet・123RF
【2022年4月更新】
初めての一人暮らし、初めてアパートを借りる……、そんなとき、一番気になるのはやはり「初期費用」という方は少なくないと思います。一般の賃貸住宅では、家賃のほかに敷金や礼金、仲介手数料などといった初期費用がかかります。この初期費用に不安を抱いている方は多いのではないでしょうか。
例えば、都内で家賃7万円の物件を借りる場合の初期費用はいくらくらいかかると思いますか? 前家賃、敷金1カ月分、礼金1カ月分、仲介手数料1カ月分だけでも28万円もかかります。それ以外にも、保証会社利用料や火災保険、鍵交換費用など物件によってかかる費用はさまざまです。引っ越し屋さんの費用も追加すると……、かなりの出費が予想されます。
しかし、ご安心を! この初期費用、安くすることができるのです。今回この記事では、そんな賃貸の初期費用についてご紹介します。
そもそも初期費用とは?
賃貸住宅を借りる際にかかる初期費用とは、具体的にどんなものなのでしょうか。見ていきましょう。
〇敷金
こちらは賃貸住宅を借りるときに、前もって大家さんに預けるお金のことです。退去する際の原状回復費用にこのお金が充てられます。ですから、普段からきれいな生活を心掛けたり、家賃の滞納がなければ、クリーニング代などの最小の額しかかからず、退去時に戻ってくる額が多くなります。一般的には、家賃1カ月分が一般的です。
〇礼金
こちらは部屋を借りる大家さんへのお礼のお金です。こちらも家賃1カ月分が支払いの目安になります。敷金と同じような金額なので混乱する方もいるかもしれませんが、こちらは退去時に戻ってきませんのであしからず。ちなみに、関西では敷金・礼金ではなく、保証金・敷引きという商慣習があります。礼金と同じく戻らないお金です。相場に関しても、関東とは異なりますのでご注意ください。
〇前家賃
こちらも家賃1カ月分が目安です。どういったお金かというと、入居する月の翌月分の家賃(+管理費)になります。つまり、先払いということになります。もちろん、入居月は日割りにはなりますが、入居した月の家賃(+管理費)と翌月分(+管理費)も支払うことになりますので、まとまったお金がないときついですよね。
例として、3月1日に契約して3月15日から入居する場合、3月15日〜月末までの日割家賃と4月分の家賃を前払いすることになります(大家さんや、仲介に入る不動産会社により変わる場合があります)。
〇仲介手数料
仲介してくれた不動産会社に支払う手数料になります。一般的な目安としては家賃の0.5カ月~1カ月分+消費税になります。上限は家賃1カ月分になりますので、それ以上かかることはありません。こちらは、大家さんが全額支払うこともありますし、入居者が全額支払うこともあります。また、双方で折半する場合もあります。
〇火災保険料
入居時、火災保険に加入しなければなりません。こちらはその際の費用となります。目安としては単身者で1万5000円程度、ファミリーなら2万円程度になります。
〇保証会社利用料
こちらは、家賃が払えなかった場合などに備えて、保証会社を利用するときのお金になります。目安は家賃の半分~全額になります。連帯保証人がいれば支払わなくていい場合もありますが、最近では保証会社を利用することが一般的になっています。
〇鍵交換費用
おおよそ1万円〜2万円程度支払います。
上記でご紹介したほかにも、引っ越しをする際には引っ越し費用がかかりますよね。やはり、賃貸住宅に住み始める際には大きな金額が必要になります。
この記事を書いた人
賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン『ウチコミ!タイムズ』では住まいに関する素朴な疑問点や問題点、賃貸経営お役立ち情報や不動産市況、業界情報などを発信。さらには土地や空間にまつわるアカデミックなコンテンツも。また、エンタメ、カルチャー、グルメ、ライフスタイル情報も紹介していきます。