新築アパートの竣工立会検査

アパート

皆さん、もし新築アパートを建てられたら、引き渡し前に、住宅診断をやっておいた方がベターということをご存じでしょうか?

「新築住宅であれば、そもそも何か不具合などの問題はないでしょう!だから、住宅診断(ホームインスペクション)などそもそも不要でしょう!」 と思われるかも知れません。

しかし、意外にも新築住宅でも色々と少なからず問題が起きているのが現実です。 新築建物の中で、不具合が少ない順で申し上げますと、一般的に、マンション➡注文住宅➡新築アパート➡建売住宅になる傾向があります。

先日、新築アパートの竣工立会検査でのことです。ご依頼主は、施主様からで、セカンドオピニオン調査を致しました。その建物は、型式適合認定を受けている軽量鉄骨造3階建の建物でした。実際2人がかりで、丸4時間程度かかりましたが、その現地では、驚くべき複数の不具合が発見されました。まず、床下の鋼製束が設計図通り配置されてなかったり、本数が明らかに不足していました。また、もっとひどい箇所になると、床下の大引や根太を給水管や給湯管が貫通している箇所が少なくとも6か所程度も確認できてしまいました。また、貫通していなくても、根太や大引などを貫通していなくても、その断面の1/3程度かすっているがために、木片がそれらの周辺には飛び散っていたりしていました。さらに、極め付けとして、15部屋中1部屋ですが、給湯管をひねったら、床面にお湯が広がってしまい、その原因が、給湯管に釘がささっていたことが原因であることも判明しました。本当にお客様がご入居される前で良かったと思います。その状況を見た施工会社の担当者は、「キチンと検査したんですけど。。!?」の回答でした。本当に恐るべし施工会社です!

ここまでひどい状態の新築アパートを目の当たりにして、施主様もその結果に驚きを隠しきれず、さらに、融資の実行のタイミングが迫っていたため、施主様は、施工会社へ早急に是正措置を行うよう要請をしました。

それで、その後、なんとか是正工事が完了できたため、施主様は、胸をなでおろしていらっしゃいました。 因みにこのときは、床下調査は一人で別途2時間半ほど潜って調査しました。見れば見るほど、普段見えないところだけに、いろいろと問題が出てきてしまうところに、下請けでやられている工事現場の方々の心情がよくわかるような光景が頭に浮かびました。

このようなアパートの現場になると、職人が30~40人くらい入れ替わり立ち代わりで、現場監督もおかないため、その突貫工事のあり様が、今回の検査をすることにより、確認できました。 これを機に、その施工会社も第三者機関に定期的な検査を依頼するようになるらしいです。

まとめ

新築アパートや建売住宅は、いろいろな手抜きも多くなりがちです。現実問題、今回のお話は、当該施工会社には限らないと思います。ですので、注意が必要です。 そこで、皆さまがこれから新築物件を建てられる、または既存の投資物件の売買または、維持管理の際の建物の良し悪しのチェックには、住宅診断士(ホームインスペクター)などへの調査のご依頼をお勧め致します。

この記事のコラムニスト

皆川聡
皆川聡(不動産鑑定士)
株式会社あおい不動産コンサルティング。大手不動産鑑定会社、株式会社三友システムアプレイザルに従事し、その後独立。
不動産鑑定業務が主ですが、住宅診断(ホームインスペクション)も対応しております。財務諸表・会社法・税務等についても、スキームに応じた鑑定評価の立ち位置を認識しております。相続・事業承継関係等にも勿論対応させて頂きます。
賃料の評価・査定につきましても、数多くの案件を携わっており、得意にしております。
[担当]物件調査
皆川聡は個人間直接売買において物件調査により権利関係の確認をします。