前澤友作氏が新事業『養育費あんしん受取りサービス』を開始
ウチコミ!タイムズ編集部
2020/06/03
日本の社会問題と向き合う前澤友作氏
絶えずその動向が注目されていた前澤友作(44)氏が手がける新事業は、意表を突くソーシャルビジネスだった。
前澤氏は2020年6月1日、株式会社小さな一歩を通じて、ひとり親の養育費をサポートする新事業「養育費あんしん受取りサービス」を開始。5月上旬に実施されたひとり親を支援する「前澤ひとり親応援基金」という布石はあったものの、アパレル通販を牽引した時代の寵児が次に選んだビジネスは、「社会貢献」だった。
なぜ前澤氏はこの事業を手掛けたのだろうか。その理由は「前澤ひとり親応援基金」を行った際に集めたアンケートで養育費の受給率が25%という結果に驚き、大きな問題として捉えことから始まったという。
前澤友作YouTube Channelによると、「日本の社会問題として“こどもの貧困問題”があり、この問題を調べていくうちに、母子家庭や父子家庭のひとり親家庭の貧困率が諸外国と比べてもものすごく高いということが分かり、その原因がもしかしたら“養育費の未払い”にあるのではないか」と考え、「『小さな一歩』を通して『ひとり親の養育費問題をなんとか解決できないか』」と本サービスをスタート。
さらに前澤氏は「養育費はこどもの権利であり、大人の事情で途絶えるのは許されないことで放棄する権利でもない」と話し、続けて「これからのこどもの成長、教育機会、発育環境に養育費はとても大事な資金である。今、養育費を受け取っていない方、受け取っていても金額が安定していない場合や額が足りない場合、遅れていると言う方はぜひ相談してほしい」としている。
3カ月ぶりに更新された”前澤友作YouTube Channel”で新事業の概要が明らかにされている
養育費あんしん受取りサービスとは
それでは「養育費あんしん受取りサービス」とはどのようなものなのだろうか。
これは、月々の養育費を元パートナーに代わって支払いを保証するというもの。現在、養育費を受け取っている方でも、適正な金額の養育費を決められた日に安定的に受け取ることができるよう支援も行う。そして肝心の養育費の受け取りは、「毎月ごと受取り」または「一年分の一括受取り」のどちらかを選択できる。
実際の申し込みの流れは次のようになる。
元パートナーとの間で養育費に関して書面の取り決めがある場合、申し込み者が書面(公正証書など)をスマートフォンなどで撮影し、申し込みの際に一緒に送る。同社から郵送される確認書に捺印、返送すれば、申し込みから3~7日程度で最初の支払いがスタート。
書面での取り決めがない場合は申し込み後、同社から郵送される確認書に捺印、返送すれば、同社の協力パートナー弁護士が元パートナーに連絡(電話または郵送)を取り、現在の就労状況や収入などを専門家が判断したうえで「養育費お支払いプラン」を元パートナーに提案し合意をもらう。
申し込み者もその内容に承諾すれば、プランの盛り込まれた公正証書(養育費の支払いプランが記された法的書面)を同社が無償で作成し、支払いがスタートする。書面作成から支払いまで平均約1カ月程度かかるという。
サービスの利用を開始するにあたり初期費用は一切かからない。申し込み者が元パートナーに連絡を取ったり、同意を得る必要もない。ただ、同社が養育費を元パートナーに代わって申し込み者に継続的に支払うことを保証する対価として保証料が発生する。
養育費「毎月ごと受取り」の場合は毎月の養育費のうち15%、「一年分の一括受取り」の場合は1年分の養育費のうち25%を保証料として支払う。元パートナーへの養育費の督促は、同社の協力パートナー弁護士が電話や手紙で連絡を取り行い、必要に応じて面会をする場合もある。その際はコンプライアンスを重視し、同社独自のマニュアルに則って連絡を取るという。
「株式会社 小さな一歩」という社名には、「みなさんの初めの一歩」を会社としてサポートできないかと言う前澤氏の想いが込められているという。今後の展開に期待したい。
株式会社 小さな一歩HP
前澤氏Twitter
https://twitter.com/yousuck2020/status/1267418804599939072
この記事を書いた人
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