東京都(千代田区〜港区〜中央区) 動く空中レストランで東京の街並みを独り占め 『東京レストランバス』で味わうヨーロピアンランチ(2/2ページ)
ねこやま大吉
2021/11/15
太陽と風、そして料理 街中の喧騒さえも心地よい
旅路も中間地点。お台場で30分の停車後、丸の内に向けて動き出す。
メインディッシュの豚肩肉のコンフィーがテーブルに運ばれる。じっくり煮込まれた肉とソースの相性がとてもよく、口の中で、凝縮された旨味がほどけ美味しさが五感を刺激する。付け合わせの温野菜、ポテトもしっかりしている。BGMは街中のいつも耳にする音。バスのエンジン音もここに座ればとても心地よい。
豊洲を抜け、勝どき橋を通過する。旅路も終盤に差し掛かる頃、デザートの登場だ。フォンダンショコラパンナコッタべリーソース、甘い香りと珈琲の香りがテーブル席を包み込む。窓からは歌舞伎座が見える。外側はカカオの苦みを残し程よく焼き上げてある。
ショコラにフォークを入れれば中からチョコレートが溢れ出す。ブルーベリーの酸っぱさが口の中を整えてくれる。甘さ控えめのパンナコッタを食べ、珈琲を飲み終える頃、バスは終着地点、東京丸の内に到着する。
いつもと変わらない雑踏の中を、美味しい料理、まぶしい太陽、心地よい風にあたりながら流れゆく東京を独り占めできる異空間。こんな贅沢な時間、なかなか過ごせるものではない。
今回搭乗したおいしいお店:『東京レストランバス』(運営会社:WILLER株式会社)
この記事を書いた人
編集者・ライター
長年出版業界に従事し、グルメからファッション、ペットまで幅広いジャンルの雑誌を手掛ける。全国地域活性事業の一環でご当地グルメを発掘中。趣味は街ネタ散歩とご当地食べ歩き。現在、猫の快適部屋を目指し日々こつこつ猫部屋を制作。mono MAGAZINE webにてキッチン家電取材中。https://www.monomagazine.com/author/w-31nekoyama/