メゾネットのメリット・デメリット どんな人にオススメ?
ながれだ あかね
2024/09/14
マンションといえば、フラットで機能的な間取りが特徴です。よく言うと安定、悪く言うと単調でつまらない? 我が家の場合は、玄関に入るとリビングが丸見えです。(ドア閉めろ)お客様を戸建のように玄関から堂々招き入れ、リビングに到達するまでにアクセントがあったらちょっと素敵。たとえば、マンションに階段がある「メゾネット」なんて意外性があっていいかもしれません!
❶メゾネットとは? 名前の由来と特徴
集合住宅なのに内階段があって1階と2階が使えるのが「メゾネット」。
たとえば、二階建てのアパートでよくあるのが、一階の玄関を開けると目の前はすぐに階段。1階には部屋がなく、2階がリビングなどの生活空間になっています。マンションの場合、全ての部屋がメゾネットになっているというのはなかなかありません。最上階とその下の階をメゾネットタイプにしていて、他の部屋はフラットだったりします。
<名前の由来は?>
フランス語「小さな家」「maisonnette」が由来。集合住宅なのに戸建て感覚で暮らすことができる。
<テラスハウスとの違い>
テラスハウスは、二階建て住宅が並んで建てられた長屋で、居住者の共用玄関はありません。
<メゾネットとロフトの違い>
天井高は1.4メートル以下がロフトなので、メゾネットにはなりません。またロフトにはハシゴや簡易的な階段がついているのに対し、メゾネットはしっかりとした階段です。面積もロフトは居室部分の2分の1未満となっていて狭いので、収納や就寝スペースとして活用できるくらい。メゾネットはしっかり2階の生活空間として活用できます。
❷メリットとデメリット どんな人におすすめ?
<メゾネットのメリット>
- 2階が主な居住スペースの場合、自分の家から出る足音や生活音を気にしないで済む
- 室内に階段があると開放感がある
- 戸建てのような感覚で住める
- 階段好きな子どもたちが喜ぶ
- 身体を動かせる
- 玄関から家の中の様子が丸見えにならない
- 空間が仕切られているのでプライベートな空間にできる
<デメリット>
- 室内に階段がある分、使える面積が減る
- バリアフリーではない
- 階段掃除が面倒くさい
- 室内に階段があると冷暖房の効きが悪い
<どんな人におすすめ?>
- 子どもがいるファミリー
- 足腰が丈夫な人
❸メゾネットで暮らすときの工夫
<1階と2階で用途別を意識する>
- 2階は音を出しても安心スペースとして
たとえば、小さい子どものいる家庭では、2階を子どもの遊ぶスペースにしたり、
映画鑑賞などの趣味の部屋にする。1階は家族が集うスペースや寝室として使う。
<導線を意識して荷物を配置する>
- 1階にお風呂がある場合は、ファミリークローゼットを一階に作る
お風呂の近くにファミリークローゼットがあれば、着替えを取りに行くのも楽ちん。 - 外出時に必要な荷物は、玄関周りに置く
一階や玄関周りには、帽子や自転車のヘルメット、折りたたみ傘、マスクなど、外で使うものを置いておくとリビングや二階がすっきりします。
<あとがき>
なぜ小さな子どもは、階段を登るのが好きなのでしょう。大人にとって階段を登るのはキツイけれど、憧れはあります。だって、室内にある螺旋階段なんてオシャレ! 便利なマンションと戸建の中間的な存在「メゾネット」もいいですね〜。
(絵・文/ながれだあかね)
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この記事を書いた人
イラストレーター・ライター
武蔵野美術大学芸術文化学科卒業後、幼児教室にて絵の講師、不動産インターネットメディア事業「ウチコミ!」の広報部を経て、独立。現在はイラストレーター・ライターとして活動中。「お部屋探し」をテーマにした四コマ漫画を始め、似顔絵、結婚式のウェルカムボード、音楽をテーマにした作品を制作。水彩画を中心とした絵を描く。趣味はラジオと落語を聴くこと。 イラスト等のご依頼・ご相談は、下記URLのContactよりお気軽にお問い合わせください。 ながれだあかね 公式ホームページ https://nagaredaakane.morutto.com/