地震に強い?弱い? 戸建とマンションの形と特徴
ながれだ あかね
2024/04/24
地震で恐ろしいのは建物の倒壊。堅牢なイメージのマンションまでもが、根元から倒れてしまうことも……。水や食料などの備蓄も大切ですが、まずは地震から生き延びるために、家屋の倒壊を防ぐこと、地震に強い家に住むことが大切です。
❶地震に強い戸建と弱い戸建 形と特徴
<地震に強い戸建>
- 正方形や長方形などのシンプルな形
- 直接基礎(基礎がコンクリートで埋められている)
- 屋根材が軽量
- 平屋
- 築年数が新しい
- 地盤が強い(岩盤や砂利を多く含む土地)
- 壁が全ての方向にバランスよく配置されている
- 柱の直下率が高い(1階と2階で柱の位置が一致すること)
<地震に弱い戸建>
- 上から見たときにL字型やコの字型などの複雑な形
- 壁に凹凸が多い
- 一階部分がピロティ構造(ガレージなど)になっている
- 大きな窓や吹き抜けがある(柱や壁が少ない)
- 片面だけ壁がない
- 築年数が古い
- 旧耐震基準で建てられている
- 柱の直下率が低い
❷地震に強いマンションと弱いマンション 形と特徴
<地震に強いマンション>
- 新耐震基準のマンション
- 直接基礎(杭基礎であっても杭が長い)
- 免震/制震構造のマンション
- 四角などシンプルな形
<地震に弱いマンション>
- 一階部分が柱だけで支えられているピロティ構造
- 下部分がRC造/上部分がSRC造など、部分的に構造が異なっている
- 細長い形のマンション
- 杭基礎の杭が短い
- 複雑な形をしたマンション
❸耐震・制震・免震とは?
- 耐震:壁を耐震壁にしたり柱を補強するなどして、建物を強くすることで地震による倒壊を防ぐ
- 制震:ダンパーなどで建物に伝わる地震の揺れを吸収・軽減させ、建物へのダメージを減らす
- 免震:基礎と建物との間にローラーなどの免震装置を設置し、地面と建物を切り離し、建物へ揺れを伝えない
<あとがき>
理想は免震構造の家に住むことですが、コストも維持もかかってしまいますよね・・・。それならば最低限、震度6強〜7程度の揺れでも家屋が倒壊しないことを基準として建築されている新耐震基準の物件を選ぶことをお勧めします。1981年6月1日以降に建築確認がとれていれば新耐震基準です。物件を選ぶときの参考にしましょう!
(絵・文)ながれだあかね
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この記事を書いた人
イラストレーター・ライター
武蔵野美術大学芸術文化学科卒業後、幼児教室にて絵の講師、不動産インターネットメディア事業「ウチコミ!」の広報部を経て、独立。現在はイラストレーター・ライターとして活動中。「お部屋探し」をテーマにした四コマ漫画を始め、似顔絵、結婚式のウェルカムボード、音楽をテーマにした作品を制作。水彩画を中心とした絵を描く。趣味はラジオと落語を聴くこと。 イラスト等のご依頼・ご相談は、下記URLのContactよりお気軽にお問い合わせください。 ながれだあかね 公式ホームページ https://nagaredaakane.morutto.com/