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失敗談から学ぶ賃貸・部屋選び 「内見」でここを見過ごした!

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内見でここを見過ごした!

その物件に住むか? 住まないか? 賃貸住宅選びの決め手となる大事なプロセスが「内見」だ。ところが、「大失敗。せっかくの内見だったのにこれを見過ごした!」といった声もたまに聞かれる。

そんな失敗談・反省の声を以下に集めてみた。ぜひ参考にしてほしい。

内見にはメジャーを持っていけ!

外階段~外廊下と、かなり狭い経路を辿った先にあるその部屋。ここを次の住まいに選んだある入居者、引っ越しの際に襲ったハプニングが「ソファのサイズが大きすぎて部屋まで運べない!」だった。

「仕方なく引っ越し業者に別料金を払い、後日ベランダの窓を外してそこから搬入しました」

ただし、眼下の1階テラスや塀を跨いでの作業もなかなか大変だったそうだ。

「自分の持っている大型の家具や家電が支障なく部屋に搬入できるのか? 部屋の中で置きたい場所にちゃんと置けるのか? あらかじめそれらのサイズを測っておいた上で、内見の際は現場でメジャーをあて、確かめておくのが絶対におススメ」――とのことだ。

小さな郵便受けがめっちゃ不便!

内見の際、部屋を見るのに集中するあまり、エントランス周りは“スルー”してしまったという入居者。住み始めてから気付いたのが…

「ここの集合ポスト、めっちゃサイズが小さいんです!」

予期せぬそんな事態だった。

「ちょっと大きな配達物だと折り曲げられたり、差し入れ口からはみ出したり、受け取れずに再配達してもらったり――、いちいちストレスです」

なお、似た話で「あるある」なのがこれだ。

「ウチの物件、集合ポストが無いんです。全部ちっちゃなドアポストで対応です。しかもドアは外廊下に面しているので、雨が吹き込む日ははみ出した封筒やチラシがびしょ濡れです。仕方がないので、自腹で台座付きの大きな郵便受けを買いました。管理会社と交渉して、それを玄関ドア横に置かせてもらってます」

掲示板に「答え」は見えていた!

こちらも“エントランス周りをスルー”したため、招いてしまった失敗となるだろう。

「私がいま住んでいる大きな賃貸マンション、入居してすぐに判ったんですが、マナーの悪い住人が何人もいるんです。夜中の大騒ぎや、ゴミ捨てルール無視、敷地内でのゴミやタバコのポイ捨てなど、もう日常茶飯事です。なので、それらに対する管理会社のかなり厳しい注意書きが、掲示板の真ん中に目立つように貼られているんですが、内見の時はその前を素通りしてしまいました。もしもちゃんと読んでいたら、この物件は絶対に選ばなかった…」

汚部屋発見!さてはみんなこれで出て行った?

エントランス周りをスルーで失敗――の例をさらに続けよう。

「交通の便もいい比較的きれいな賃貸マンションです。内見の際はまったく注意が向かず、住み始めてからやっと気付いたんですが、エントランスにある集合ポストの1/3くらいにテープが貼られているんです。つまり空室ということです。でも、この物件で? 多すぎない? そこでハッと合点がいきました。別の階ですが、ベランダや玄関ドアの前に、かなりの量の汚れた物や不用品らしいものが積み上げられている部屋があるんです。おそらく室内はゴミ屋敷なのでは? すると、皆さんさてはこれが原因で出て行かれた…? いまはまだ冬ですが、暖かくなると害虫が出たり、悪臭が漂ったりしないかと、ものすごく心配です」

コンセントが少なすぎる!

「内見の時はまったく気付かず、あとでビックリです!」

そう語る入居者が見逃していたのは、部屋の中のコンセントの数だ。スマートフォンを筆頭に、コンセントを長時間占領しがちな充電機器が身の周りに多い現在、コンセント不足は非常に不便だ。

「部屋は1Kなんですが、居室内に2口のコンセントがたったの1つしか無いんです。キッチン側にもありません。そのことに気づいた時は、まさに唖然としました。ちなみに部屋にはロフトがあります。そこに辛うじてもう2口が付いているので、長い延長コードを2本、下の床まで垂らしてどうにか対応しています。それでもタコ足配線にならざるを得ないし、見かけも雑然とするしで、毎日イライラです」

Wi-Fiルーターを試してみるべきだった…

据え置き型のWi-Fiルーターを愛用しているという入居者。「内見の時にルーターを部屋に持ち込んで、接続状況を試してみればよかった」と、目下反省中だ。

「私のルーターはコンセントに差し込むだけの便利なモデルなんですが、新しい部屋では繋がりが悪いんです。テレワークにも使うので深刻です。ですが、またすぐに引っ越しというわけにもいきません。いまは別の通信手段を検討しています。ちゃんと内見時に確かめていれば、もっと条件のよい物件を選べていたんですが…」

見えないところの掃除をサボったな!

「内見時は忙しくて、そんなところまで点検したりはしませんでした」

ところが、住み始めて少ししてから覗いてみると…

「バスルームの洗面台の裏側とその周辺はカビで真っ黒。排水口の内側は汚泥と髪の毛だらけ。さらに、キッチンの換気扇の内側はポタポタ垂れてくるくらいの油汚れがビッシリでした…」

そんな、いかにも「見えるとこだけ掃除しました」の状況だったそうだ。

「管理会社に伝えたところ、清掃会社に言ってやり直しさせましょうと。ですが、いまさら面倒なので自分で洗剤を買い、何日もかけて掃除しました。ただし、素人の仕事なので結果にはやはり不満足です。内見の時に見つけて入居前に解決できていたらよかったんですが、残念です」

かたや鉄筋コンクリート、かたやペラペラの薄い壁にびっくり!

隣室の騒音に悩まされることがないよう、音に強いといわれる鉄筋コンクリートの物件を一択で探したという入居者。ところが…

「希望どおり、頑丈そうな鉄筋コンクリート5階建てマンションのワンルームをゲットできたんですが、こんなことがあるとはまったく知りませんでした」

こんなこととは?

「私の入居した部屋、隣室との間の壁が、片方は鉄筋コンクリートなんですが、もう片方はおそらく板か石膏ボードを2枚重ねた程度の薄いつくりなんです。つまり、鉄筋コンクリートで囲まれた広い区画をそういう仕様の壁で区切って、複数のワンルームをこしらえているんですね。なので、夜になると薄い壁の方のお隣のイビキがグウグウ聴こえたり、ヘタをするとお隣の方が話している電話の相手の声までが聴こえたりします。お隣が玄関ドアを開けると、壁が気圧でミシミシッとキシむんですよ! これって、もしかすると昭和の古い木造アパート並みの環境かもしれません。ちなみに私、内見の際はちゃんと壁を叩いて様子を確かめてみたんです。ところが、それがたまたま鉄筋コンクリートの方だったという笑い話です」

以上、「大失敗。せっかくの内見だったのにこれを見過ごした!」――そんな声のいくつかを集めてみた。

いまは礼金0の物件が増えるなど、賃貸の初期費用は昔に比べ総じて下がってはいる。だが、それでも引っ越し費用や我慢してそこに暮らす場合のストレスなど、部屋選びを失敗したときの“被害”は小さくない。

事前に判ることはぜひ事前に知る努力をしよう。ぜひ、参考にしてほしい。

(文/賃貸幸せラボラトリー)



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この記事を書いた人

編集者・ライター

賃貸住宅に住む人、賃貸住宅を経営するオーナー、どちらの視点にも立ちながら、それぞれの幸せを考える研究室

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