文教都市と田園地帯が共存する国立市の賃貸住宅
ウチコミ!タイムズ編集部
2017/05/27
■河岸段丘に住宅街が広がる
国立市は、東京都の多摩地域に位置する市です。多摩川左岸の沖積低地(沖積平野)と河岸段丘の段丘面・段丘崖といった地形が広がっており、北部にJR中央本線、南部に国道20号線日野バイパス、中央部やや南寄りにJR南部線と甲州街道が通っています。
段丘崖の上は住宅地、下は農耕地でしたが、最近では段丘崖下でも住宅が増えています。崖線の上ではドイツの学園都市・ゲッティンゲンをモデルとして開発が行われ、現在では一橋大学、東京女子体育大学、東京女子体育短期大学があります。
面積は8.15㎢、人口は約7万4000人。高齢化率は22.04%、生産年齢人口率(15~64歳)は66.20%で、例えば富士見台団地では高齢化が進んでいましたが、「くにたち富士見台人間環境キーステーション」として地域の賑わいを取り戻すモデル事業を行っています。
■散策を楽しめる田園地帯も
国立市は立川市に隣接しているので、ショッピングや通勤に便利な都市となっています。国立駅前の大学通りは新東京百景に選ばれた名所です。大学通り周辺には、ショッピングセンターや銀行、病院などが揃っているので、生活には困りません。谷保(やほ)駅周辺には田園地帯があり、谷保天満宮などを巡る散策コースとして人気があります。
国立市には公園が多数あり、国立市流域下水処理場広場はテニスや野球などを楽しめる運動公園になっています。谷保緑地では自然を堪能することができます。
■子育て支援事業、手当等
国立市には子育て支援課があり、児童手当・特例給付、こども医療費助成制度、ひとり親家庭等医療費助成、児童育成・児童扶養手当などが受けられます。子ども家庭支援センター、児童館、子育てひろば、冒険遊び場の運営など、子育て支援事業も行っています。
■待機児童数は増加
国立市における2016年度の待機児童数は81人で、東京都ワーストランキングでは35位でした。2001年に国が定めた新定義では認可外保育施設を利用しながら待機している児童の数は省いても良いことになっているのですが、それでも2015年度の57人から増加しているので、これから保活する方は油断しないほうが良いでしょう。なお、国立市には認定こども園が1園、私立幼稚園が8園、幼稚園類似施設が1つあります。
■単身者向けマンションが主流
国立市では国立駅から徒歩10分圏内に単身者向け物件が集中しており、築30年前後のワンルームマンションが2万円~3万円台で揃っています。南部線の最寄り駅周辺では、徒歩5分圏内の場合1K、1LDKの賃貸マンションが6万円~10万円台、15分圏内では2LDKが10万円台から見つかります。
ファミリー向けの場合は戸建てからマンションまで幅広い物件があり、主に徒歩15分圏内、または15分前後の距離で探すことができます。賃貸アパートは築年数が古く、駅から遠いものが多いようです。
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