一人暮らしの部屋探し
ウチコミ!タイムズ編集部
2016/06/06
■一人暮らしで忘れがちなこととは
一人暮らしを始める時は、様々なことがわからなくて不安な一方、新しいことが始まる予感でワクワクしたりしますね。でも、中には後になって部屋に不満が出て、すぐに引っ越しをする人もいます。一人暮らしを快適に過ごすには、ある程度経験がものを言う部分もあるのです。
今回は、一人暮らしの部屋探しで忘れられがちな視点をいくつかご紹介します。引っ越しに慣れている人も、「そんなふうには考えたことがなかった」と思っていただければ幸いです。
まず考えていただきたいのは、“その一人暮らしに目的はあるのか?”ということ。「いや、ただ帰って眠るだけだから適当に決めた」「お金がないから、家賃が払える範囲で適当に選んだ」というのであれば、それはとてももったいないことかもしれません。例えば、同じ家賃を節約するのであれば、「海外留学するために資金を貯める」「家族旅行のために40万貯める」といった目標を持つ。
目的があれば生活に張りができるはずです。あるいは、健康のためにあえて一駅遠い場所に部屋を借りる。その分、少しだけ部屋のグレードを上げる。自宅でフリーの仕事をするために少し無理をして広い部屋を借り、快適な仕事環境を作り上げるのも良いでしょう。“何気なく暮らす”のをやめて“目的を持って暮らす”ことを始めれば、これまでとは違った充実感を味わえるのではないでしょうか。
実家から学校や職場に通えるのに、一人暮らしに憧れて家を出る人もいます。独立するのは素晴らしいことですが、目標があるのであれば急ぐ必要はないかもしれません。例えば先に挙げたように海外留学を目指すのであれば、実家に留まった方が早く資金を貯められます。
現実問題として、一人暮らしは家賃だけでなく公共料金も毎月支払わねばなりません。食費などもある程度計算しないと、月末に足りなくなることもあります。掃除や洗濯も自分でしなければいけないので、思ったように時間も使えません。ならば実家暮らしのメリットを最大限活かし、一人暮らしは次のステップから始めるという考え方もありでしょう。
一人暮らしを始める場合は、事前に居住地や住み始める時期が決まっている場合も多いと思います。その場合は、直接現地に行って物件を見て回ると、理想の住まいが見つかる場合もあります。不動産会社の資料やインターネット上に展開されている広告からでも間取りなどはわかりますが、写真は現状を反映していないことがあるのです。
内見を申し込んで実際に見に行ってみたら、写真の印象と違ったり、写真では写っていなかった外装がボロボロだったり、ポストが錆び付いていたりすることも。結局、無駄足に終わる場合もあります。直接見に行っても中は見れませんが、全体の様子はわかりますから、後はネットなどで調べて内見すれば良いのです。
物件に貼られている広告から連絡を取ってみたら、実は不動産会社が直接施工している物件で、仲介手数料が無料で済んだという事例もあります。スケジュールが許すのであれば、これから住むことになる地域を見て回りながら物件を探すのも良いでしょう。
この記事を書いた人
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