賃貸住宅トラブル解決には！？

最近いくつかご質問頂きました、賃貸住宅のご質問などからお話をしたいと思います。ちょくちょく賃貸住宅のトラブルなどのお話は、ブログの記事にもしていますが、いまだに多いようです。これも、不動産業界の情報格差・閉鎖性の悪癖なんでしょう。

 

よくあるトラブルを下記に説明していきます。一番多い、退去時のトラブル！～賃貸契約で一番多いのが、退去時の原状回復費のトラブルです。このトラブルは、第一に不公平ですね。借主はほとんどの場合、敷金などのまとまったお金を預けています。これは、ある意味「人質を取られている様な物」です。

 

～もともと不動産業界の慣習・手続きなど、分からないことだらけの借主からすると、あまり無理を言って相手を怒らせては、帰ってくるお金まで返してもらえないのでは？　という気持ちになりますし不動産業者などのプロに「もっともらいしい話」をされてしまうと従わざるをえない部分が大きいです。

 

その上、不動産を取り巻く世界の情報があまりありません。何が常識で、何が非常識なのかすらわかりません。本来であるなら、不動産業者が的確なアドバイスをするべきであるにもかかわらず、ほとんどの不動産業者は貸主の方を優先します。

 

これは、現在の賃貸不動産のシステム自体に問題があります。賃貸住宅を借りる時には、多少なりとも不動産業者は交渉なども行なってくれますが、退去の時点では貸主さんは不動産業者を押し立ててきますが、借主さんには実は味方がおらず、自分ひとりでその重厚な貸主チームと交渉しなければいけないんです。

 

考えて見たらおかしくないですか？

 

貸主はプロがついているのに、借主には誰もいません。借主さんは、退去の際には全てを自分一人でやらなければいけないシステムになっています。ドウスレバいいのか？

 

～今すぐに現行のシステムは変えられません。が、こういった問題にはウッテツケノ場所が存在します。ネットで「賃貸住宅紛争防止条例　○○(都道府県)」と入力してください。すると、それぞれの都道府県の賃貸住宅紛争防止条例の都道府県のサイトが表示されますので、そこを見てください。

 

サイトの中に「お問い合わせ先」が記載されていますので、そこに問合せてください。借主さんの味方になってくれる場所です。

 

■「賃貸住宅紛争防止条例」ってなに？

 

～もともと、上記で説明した通り貸主さんが有利に事を進め過ぎてトラブルが絶えない状況を鑑みて、東京都では平成１６年１０月からスタートした条例です。この条例は、条例に違反した不動産業者などに罰則を適用できる強い罰則規定を持った条例です。

 

どのような内容が盛り込まれているかといいますと

 

• 賃貸住宅退去時の通常損耗等の復旧は、貸主が行う事か基本～
  契約書に、これよりも借主に不利な記載があったとしても無効になるなどの借主の保全が取られている内容です。
• 入居期間中の必要な修繕は、貸主が行う事が基本
  ～無理な使い方や故意に壊したものを除き、故障などについては原則貸主が負担する事になっています。
• 賃貸借期間中に貸主負担になる具体的な事を説明･記載する事
  ～この条例では、この条例に沿った内容の書面を交付して説明する事を義務付けています。（事務所･店舗などは無し）

 

どんな内容なのか証拠を残し、事前に説明もしなければいけません。これにより、トラブルの回避がしやすくなります。などなど…。

 

貸主の圧倒的な有利が、今では逆転に近い状況です。お困りの方は、是非ネットで検索して問合せましょう。但し、悪用はいけません。できましたら、契約書や相手から一方的に送りつけられた見積書など状況を説明できる物があると、いいですね。

 

他にも、仲介手数料以外にお金を請求された…。ですとか契約書の内容と違う…。ですとかそこで直接話が出来なくても、相談すべき機関を紹介してくれます。一人で困っている、悩んでいる方はお試しください。

 

ご質問などお問い合わせは下記のメールにお願いします。
Ｍａｉｌ：pr@ultimate-souken.co.j

 

貸主も借主も気持ちよい良い関係を作りたいものです。部屋を貸したい人、部屋を借りたい人が集まり、コミュニケーションをしているサイトがあります。ウチコミ！と言います。借主さんも貸主さんも一度覗いてみてはいかがでしょうか？