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シリーズ「賃貸住宅の話」その3

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今回は、大家さん側の大変な状況をお話しします。賃貸住宅を借りる側の方も、知っておいて欲しい事でもあります。ちょっとお付き合いください。

 

■賃貸住宅のオーナー(貸主)さんへ

 

長引く不況、少子化などの問題で賃貸住宅を経営する環境にも大変な苦労をしている方が多いと思います。今はやりの診断では無いですが、下記の項目を見てご自身にあてはまるか比べて見て下さい。

 

①賃貸住宅の管理を委託している。

 

~基本的に、入居者の管理(何かあった時に管理業者が解決してくれる)、例えば…部屋の鍵の紛失や水道などの故障などなどを、大家さんに変わって対応してくれるので、とても便利。ただ、住宅1戸あたり5000円以上の費用請求は高すぎです。また、管理費だけ取って何もしてくれない業者も考え物…。

 

誤解の無いように言っておきますが、草刈りや共用部分の電球交換、共用部分の清掃、修理などは、先ほどの管理費で賄うのは殆ど無理な話になります。別途に費用を請求されます確実に。

 

~では、基本的に何をするかと言いますと、個々の借主さんから別々にマチマチの時間に色んな連絡や問合せが来たら、大家さんもへとへとになってしまいますし、旅行にも出かけられません。そんな事を代行してくれる費用と捉えてください。マンションなんかの管理とも若干ニュアンスが違いますね。

 

②入居者が決まった時に、必ず1か月分の手数料を取られる。

 

~賃貸住宅の取引の際、法律で取っていい報酬は1件の取引あたり=家賃の1か月分が限度とされます。借主さんが1か月分支払ったら大家さんからは0円。大家さんから1か月分貰ったら、借主さんからは0円になります。しかし、現状では両方から貰う業者さんが沢山います。

 

でも、借主さん側から見れば、大家さんからその業者さんがお金を貰っているのか全く見えず、大家さん側も借主からお金を貰っている事はわかりません。更に、お互いが自分の払うお金では無い為か、気にしている方もあまりいない様です。

 

酷い業者さんになると、長い間借り手の付かない賃貸住宅の大家さんに、借り手を付ける交渉の中で、1か月以上(2か月分とか)の手数料を要求する輩までいたりします。大家さんとしては、そのまま空き家状態が続くぐらいなら…。としぶしぶ払う大家さんもいます。足元を見た酷い商売です。そんな事はありませんか?

 

③賃貸住宅の更新料が大家さんに1円も支払われない。

 

~これはおかしいです。更新料は、現状であくまでも大家さんと借主の契約更新の費用なわけで、不動産業者が介入したとしても、契約更新の手続きだけを代行しているので、契約更新の手数料として5000~1万円位の費用しか取れないはずですが…。

中には、大手仲介会社なのに更新料の「ほぼ全額」を平気で取っている業者もいます。あなたは大丈夫ですか?適当な言い訳や、大家さんが分からない事をいい事に、こんな処理をされていませんか?

 

因みに「更新料」なんですが、基本的に法的な根拠のあるお金ではありません。どちらかと言えば、慣習的な金銭ですね。ただ、現在の賃貸住宅取引では、契約書上に明記されてほぼすべての取引が行われているような状況ですから、裁判などでも「まあ、有かな」的な判断がされています。

 

更に、契約書に明記されていて、その契約書に異議も言わずに署名しているのでは、「単なる、言いがかり」としか取って貰えません。賃貸住宅の契約の段階で交渉しないと意味がありません。契約の段階で、更新料の減額や無などの交渉をキチンとする事の方が大切ですね。

 

貸主も借主も気持ちよく良い関係を作りたいものです。

そんなきっかけに部屋を貸したい人、部屋を借りたい人が集まり、コミュニケーションをしているサイトがあります。ウチコミ!と言います。借主さんも貸主さんも一度覗いてみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン『ウチコミ!タイムズ』では住まいに関する素朴な疑問点や問題点、賃貸経営お役立ち情報や不動産市況、業界情報などを発信。さらには土地や空間にまつわるアカデミックなコンテンツも。また、エンタメ、カルチャー、グルメ、ライフスタイル情報も紹介していきます。

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