賃貸住宅で起きる トラブルについての補足説明(前回の補足です)
ウチコミ!タイムズ編集部
2013/04/07
前回お話ししました、賃貸住宅でのトラブルについて、ちょっと説明が足りない気がしています。ので、今日は補足説明をわかりやすくします~まず、敷金返還に関する事~
敷金は、契約して入居された借主さんが何の連絡もなく 行方不明? の様な状態になった時などの 家主さんの保険の様なものです。又、借主さんが退去の時壊してしまった設備などがあった時、新たにお金を用意しなくても 敷金をその金額にあてる など手続きを円滑にする上では、確かに役に立ちます。
借主さんも、退去となればつぎの住宅の手当やら、引越し費用など出費がかさみますからある意味助かる部分もありますね。
しかし、現在の法律では~借主の退去時の原状回復についての責任は
①自分で壊したもの(酷く汚したもの)
~例えば、ガス台を破損した、ドアを壊した、襖を破いた畳に醤油を撒いた...など、設置されているものを壊したり、汚したりした場合。但し、10年、20年と長期に渡り同じ賃貸住宅に住んでいた場合は、少し話が違います。0年程度住んでいれば、畳は当然だめになりますし壁紙(クロス)だって汚れます。他の設備や機器でさえ下手をすると耐用年数が尽きてしまいます。
こんな時は?
ほぼ全て、家主さんの負担で変えなければいけません。最近(3~4年程前ですが)の裁判の判例で出ていました。上のお話の様なケースで、借主さんが家主さんから多額の原状回復費用を請求され、借主が裁判にしたケースがありましたが、結果は家主側の全面敗訴! 先ほど説明した通り原状回復費用の一切を認めませんでした。要するに、家主には貸家を維持管理する責任があり家賃には、管理の為の改修費用も入っているという判断です。
参考になったでしょうか?
貸主も借主も気持ちよく良い関係を作りたものです。
部屋を貸したい人、部屋を借りたい人が集まり、コミュニケーションをしているサイトがあります。ウチコミ!と言います。借主さんも貸主さんも一度覗いてみてはいかがでしょうか?
この記事を書いた人
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