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賃貸一人暮らしで初心者が起こしやすいトラブル。「実家」気分がその原因?

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賃貸一人暮らしは共同生活

この春から、入学、就職などをきっかけに、初めての賃貸住宅での一人暮らしを始めた若者も多いだろう。

その際、アパートや賃貸マンションでの生活が、誰にも気兼ねしなくていい気楽なもののようでいて、実は、同じ建物に住む人たちとの共同生活であることに気付いていない人も多い。

そんな入居者は、一人暮らしが始まるとすぐに周りに迷惑をかけてしまうことがある。管理会社やオーナー(大家)から、注意を受けることにもなりがちだ。

この記事では、実際に起きたそんな事例のうち、ある共通する原因を持つと思われるものを紹介していこう。

それは「実家との環境の違い」だ。

それまで育ってきた親元では体験できなかった、賃貸集合住宅ならではの生活環境が、思わぬトラブルの元になってしまう。

「本人に悪気は無かった」ケースでは、これがよく見られる。ぜひ参考にしてほしい。

1.夜中とはいえ、普通に喋っていただけなのに……

賃貸マンションでの初めての一人暮らし。新たに入学した大学で出会った友人数人を部屋に呼んで、夜中まで話をしていたAさん。

「いつまで喋ってるんだ。静かにしてくれ!」

上の部屋の住人に叱られたそうだ。

「驚きました。たまに笑い声は出ていたと思うけど、ほぼ普通に話していただけ。騒いでなんかいないのに……」

かなり不満だったが、やがて気付いたのは、

「賃貸住宅の壁や床、天井は薄い」(一部を除く)

と、いうことだ。

「この建物、外からはそれなりにしっかりした造りに見えるんです」

だが、Aさんが育った大規模な分譲マンションに比べると、遮音性能はかなり貧弱なようだ。

「普通の声でもちょっと大きいと周りに響きます。あとで自分が隣の部屋の音で悩むことになった際に、それがよく分かりました」

ちなみに、夜の話し声がトラブルを生むケースとしては、人を呼ばなくとも、電話での会話がその原因になることも多い。ハンズフリーで話す場合など、つい大きな声が出がちだ。注意しよう。

2.窓を開けていたら苦情が来た

こちらも同じく、部屋での会話が苦情を招いた事例だ。

大学への進学にともない、春からスタートさせた初めての一人暮らし。それにやっと慣れてきた夏の初め頃のこと。Bさんのもとに、

「複数の部屋から苦情が入っています」

管理会社から連絡があった。

「お友達を部屋に呼んだり、部屋の中で電話したり、そういったときに窓を開けっぱなしにしていませんか」

たしかに―――。

暖かい季節になったので、その少し前から夜でも長い間窓を開け放つようになっていたBさん。

声が隣のビルの壁に当たって反響、Bさんの住む賃貸マンションのほかの部屋へ、広い範囲で届いているとのことだった。

「話し声やテレビ、ゲームの音などを出す際は、窓が開いていないか、必ず確認してください」

なお、Bさんは高層マンション育ち。部屋は上の方の階にあった。

そのため、窓の外といえば空が広がるばかりだったとのこと。事前には想像しにくいトラブルだったようだ。

3.ゴミ捨てには「ルール」がある

ゴミを捨てるには、分別のしかたや日時を守らなければならないルールがある。

もちろん知ってはいたものの、それまで育って来た実家では、空き缶でもペットボトルでも、何でも気にせずポンポンとゴミ箱に放り込んでいたCさん。

就職とともにスタートした賃貸一人暮らしでもその調子でいたため、早速、管理会社から注意の手紙を送られる羽目になった。

「分別されていないゴミが再三捨てられていましたため、やむを得ずオーナー様立ち合いのもと調べましたところ、少なくとも先月の2回分について、Cさんの出されたものと判明しました」

実家では優しい(過保護な?)親御さんに任せきりだったゴミの仕分け。ひとりで暮らす以上、もちろん自分がやらなければならない。そのことをようやく理解したCさんだ。

4.廊下は部屋の前であっても「共用」部分

就職し、初めての一人暮らしを始めて約半年。アパートの外廊下、自分の部屋の玄関ドアの脇に、Dさんは自動車のタイヤを4つ重ねて置いてしまった。

すると、間もなく、

「困ります。片付けてください」と、管理会社から電話が。

そこでDさん、

「置いてあるのはドアの横です。僕の部屋は廊下の端です。ほかの部屋の人は前を通らないので、邪魔にならないのでは」

粘ってみたものの、

「外廊下はあなたの部屋の一部ではありません。ドアのすぐ横であってもそこは共用部分です。物置みたいに使うことを認めれば、あなただけでなく、ほかの皆さんにもそれを認めてあげなければならなくなります。申し訳ないがすぐにやめてください」

一蹴されてしまったそうだ。

ちなみに、Dさんが以前住んでいた実家は、塀に囲まれた一戸建て。玄関の周囲は庭で、すなわち敷地内。その家の人であるかぎり、自由に物を置いていい。

だが、集合住宅ではそうはいかない。

Dさんはそのことを―――分かってはいたが―――このとき改めて学ばされた。

なお、共用部分に入居者の私物が置かれていると、内見に訪れた入居希望者が「身勝手なことをする人が住んでいる」と、印象を悪くする可能性が高い。つまり、空室に借り手がつきにくくなる。

そこを心配する管理会社やオーナーも少なくないことも、よく知っておこう。

5.初めての洗濯機「外置き」で、にがい失敗

生まれて以降、地方の町に建つ一戸建てにしか住んだことのなかったEさん。大学を終え、就職が決まり、実家を離れた都会で安い賃貸を探すことになったそうだ。

そこで、驚いたのは、

「このアパート、洗濯機を置く場所が部屋の外にある!」

それでも、給料が少ない間は我慢と思い、通勤には便利なその部屋を選んだEさん。一人暮らしが始まって間もなく、

「すまないが、ご近所からうるさいと言われてしまって……」

オーナーから、苦情が来ていることを知らされたそうだ。

「夜遅くの洗濯は、すまないが控えてほしい」

Eさん、マメで清潔好きなため、仕事の帰りが遅い日でもしょっちゅうベランダで洗濯機を動かしていたとのこと。

「でも、それが外に置かれているんだから、音は当然周りの家にも届きますよね……」

指摘されるまで、その発想がまるで湧かなかったそうだ。

「外に置くので汚れるだろうと、中古の洗濯機を買いました。古いので、音も大きくて……。それが余計に響いてもいたようです」

6.掃除機が当たる壁の向こうは、他人が住む部屋

Fさんも、生まれて以後ずっと一戸建て育ちだった人。初めての賃貸一人暮らしをスタートさせ、最初に受けた苦情が、

「掃除機のノズルを壁にガンガン当てないで」

 隣の部屋からのものだった。

「そうか。ここはアパートなんだ。壁の向こうは家の外じゃなく、他人の部屋……」

当たり前のことに、そのとき気付かされたそうだ。

さらに、実家の親御さんにも、

「あなたは動作に雑なところがあるので気を付けないと」

その後、Fさんは、部屋に備え付けの収納扉や、窓、玄関ドアの開け閉めにも、十分注意を払うようになったそうだ。

悲惨な事件も起こる「音」のトラブル

以上、賃貸一人暮らしの初心者が起こしたトラブルについて、実家気分がその原因? と括るかたちで、いくつか紹介した。

なお、これら6つの事例のうち4つが「音」に関するものであることに、皆さんは気付かれただろうか。

脅すわけではないが、アパート、賃貸マンション等の賃貸集合住宅では、音でのトラブルが悲惨な事件を引き起こすことがある。

傷害、あるいは殺人事件も―――。時折ニュースになるのをご存じだろう。

それほどまでに人々が敏感な音のトラブルに、皆さんは、ぜひ不幸なかたちで出遭わないようにしてほしい。

(文/賃貸幸せラボラトリー)

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この記事を書いた人

編集者・ライター

賃貸住宅に住む人、賃貸住宅を経営するオーナー、どちらの視点にも立ちながら、それぞれの幸せを考える研究室

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