敷金の返金時期は?どのくらい返ってくる?敷金トラブルを防ぐための心がけ
ウチコミ!タイムズ編集部
2018/10/10
退去をするときに気になるのが、「敷金がどのくらい返ってくるんだろう?」ということ。次の引っ越しにもお金はかかるし、敷金が大きく返ってくれば助かりますよね。私の場合、前に住んでいたワンルームの敷金は、6万6千円。返ってきたのは5万8千円。想像よりもたくさん返していただけて有り難かったです!大家さんにも直接お礼が言いたかったのですが、あいにくその頃は不動産会社経由でお部屋を借りていたので、ウチコミ!のようにチャットで大家さんにお礼を言うことはできませんでした。どんな大家さんだったんだろうな〜。
敷金トラブルを防ぐために入居者が心がけることは?
①入居者は、ルールを守り、綺麗に住むこと
②設備などの不具合・異常は放置しない。すぐに大家さんと管理会社に報告を。
たとえば、自分の落ち度はないのにシロアリが発生した場合など、報告義務を怠ったことで事態がより悪化してしまった場合はその人の責任になる可能性があります。
③入居時に、部屋の写真を撮影しましょう。
入居したすぐの部屋の状況を記録しておくといいです。なぜなら自分が入居するより前に、部屋や設備が壊れていたということもあるから。自分の過失ではないのに「あなたがやった。」と思われてしまったら悲しいですね。ですから引っ越したばかりのときに写真をスマホなどで撮影をしておくと、いざというときに安心です。中には引っ越し業者によるミスで部屋や壁に傷を作ってしまうこともあるので、そのようなときのためにも、部屋に何も置いていないときの写真を撮影しておきましょう。
④大家さんと良好な関係を築くこと
近くに大家さんが住んでいる場合は、日頃から挨拶をするなど良好な関係作りを心がけましょう。お互いにしっていることで、敷金面だけではなくいろいろな面でトラブルを回避できます。
①「経年劣化」とは・・・
建物や設備は、年数が経てば経つほど少しずつ古くなって劣化し不具合がでてきます。自然の流れで劣化していく=経年劣化したものは、入居者の過失ではないので弁償する責任はないんです。とはいっても、どこからが経年劣化でどこからが入居者の負担になるのかわかりづらいですよね。
例えば
・日光によるフローリングや畳の色あせ、壁紙の日焼け
・普段使っていなかった押入れの引き戸が歪み、開閉時に音が出る
・バスやトイレも経年劣化の対象になります。パッキンが故障をしたり、浴室内やトイレの壁の黄ばみ
②「通常損耗」と「特別損耗」とは・・・
日常生活で気をつけていても、多少は傷や跡、汚れなどが生じますよね。入居者さんの故意や過失ではない物件の痛みを「通常損耗」。反対に、入居者さんの過失や故意によって傷や跡、汚れなどが生じてしまった場合は「特別損耗」といって入居者さんが負担しなければなりません。
入居者さんが負担しなくてもよい「通常損耗」とは
・家具の設置による床やカーペットのへこみ
・掲示物を壁に貼るための画鋲。
(※ただし、無数の画鋲のあとや、下地のボードまで貫通するような釘の使用などは故意となり特別損耗になる)
入居者さんが負担する「特別損耗」とは
・室内での喫煙による壁や天井のヤニ汚れ、黄ばみ、床の焦げ跡
煙は吸っていた部屋だけではなく、いろいろな場所にも入っていきますので、他の部屋にも汚れがついている場合「敷金だけでは足りません」と請求がくる自体も起きてしまいます。喫煙者の方はまめにお掃除をしましょう。
・浴槽内に発生したカビ
カビが発生するのは入居者の落ち度になってしまうのでクリーニング費用が入居者の負担になってしまいます!こちらも定期的なお掃除が大切ですね(私も、さぼりがちだから気をつけよう・・・)
私が退去したとき、敷金はいつ返却されるのかがわからなくて心配でした。一ヶ月過ぎても返却はなかったので、「もう少し先なのかな?どのくらい経過したら確認の連絡を入れれば良いのかな?」なんて考えていたら、引っ越しから2ヶ月くらいして振り込みがありました。敷金の返却時期がわからないと不安になりますよね。
実は「敷金は退去後何日以内に返さないといけない」などの法律の決まりはないのです。その期限は契約書の内容に基づいているので、まずは契約書を確認してみましょう。もし契約書に記載が記されていない場合もご安心を。目安として「敷金は退去から二か月いないに返してもらえる」と覚えておきましょう!もし2か月以上経過しても振り込みが確認されない場合は、不動産会社や大家さんに確認してくださいね。
(絵・文/ながれだ あかね)
この記事を書いた人
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