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“新しい日常”対応型賃貸マンションに平均倍率9.3倍の申し込み――その日常仕様とは何か(1/2ページ)

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文/朝倉 継道  

人気のニューノーマル対応賃貸マンション 

東京都住宅供給公社の賃貸マンション『コーシャハイム新中野テラス』が人気だ。

9月4日から14日までに実施した入居者募集において、77戸の募集戸数に対し申し込みが717件、全体平均倍率が9.3倍となり、すでに24日、抽選結果が発表されている。

コーシャハイム新中野テラスの人気は、広い視野での“新しい日常”にフォーカスした、公社賃貸ならではの提案が盛り込まれていることにあった。一体どんな物件なのか? 日常をテーマにそのポイントをピックアップする。

気になる“新しい日常”仕様

1.災害の増える“日常”

当物件では、敷地内に地下水を汲み上げられる「防災井戸」が1カ所設けられ、さらに、2カ所のマンホールを簡易トイレ化するための設備も用意されている。外構部分にある2つのベンチは「かまどベンチ」と呼ばれ、なんと災害時はこれで調理・炊き出しができるという。これらは、民間の賃貸住宅ではまず計画されない贅沢な(?)設備といっていいでだろう。大きな自然災害などの際は、入居者のみならず、近隣の防災拠点としても力を発揮しそうだ。

2.安心・安全が気になる“日常”

防犯カメラは敷地内8カ所に設置。エントランスはオートロックで、大画面カラーモニター付きハンズフリーインターホンも装備されている。バーナー3口が付いたビルトインガスコンロには、加熱や消し忘れなどを防止するセンサーが搭載。火災感知器だけでなく、消火器も各住戸に置かれている。

3.通勤しないで働く“日常”

入居者がテレワークなどに利用できる無料共用コミュニティスペース「マルチサロン和み」が物件内に設けられている。ワークデスクや、高速インターネット回線も用意。テレワークでの活用を見据えたマルチスペースが付いた住戸もあり、募集平均倍率が18倍になるなど、人気を博したそうだ。


テレワーク用のスペースとして活用できるマルチスペース(納戸)が付いた住戸は18倍の人気だったという

次ページ ▶︎ | なるべく非接触で済ませたい“日常” 

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