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「聞きコミ!大家さん」——アパート✖️クリエイター 壁一面がキャンバスになっている賃貸アパート

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今回の「聞きコミ!大家さん」は、多摩美術大学から徒歩6分、八王子市鑓水にあるアパート『Be.Design』をご紹介します。こちらのアパートの壁面には遠くからでも見える大きな絵が描かれています。どんな想いが込められているのか、こちらの物件を所有する英オーナーと絵を描いたKensukeさんにお話を伺いました。(取材/・文/嶋田 尚子)

アパートの壁面に”トラ”


学生にエールを送りたいと話す英オーナー

ーー壁面に絵を描こうと思ったきっかけを教えてください。

「近くに多摩美術大学があり、そちらの学生さんの中から選んで、ここの壁面を描いてもらうことを考えていました。しかし、コロナ禍で授業がオンラインになり、学校に通えなくなってしまったので、学生さんたちにエールを送るために絵を描こう思ったのがきっかけですね。」

学生さんたちを応援するため、そして「このアパートから世界にクリエイターが羽ばたく」イメージで絵を描いてもらえる人を英オーナー自ら探して、 依頼して描いてもらったそうです。

実際に絵を描いたKensukeさんにもお話を伺いました。


壁画を描いたペインターのKensukeさん

ーー依頼を受けた時どのように感じましたか。

「アパートの場所が多摩美術大学の近くで、地方から出てきた一人暮らしの学生さんが多く住んでいるということでした。コロナ禍でせっかく学校の近くに住んでるのに、授業を受けに行けず家でリモートで授業を受けている状況なので、力づけたいといったことをオーナーの英さんからお話を聞いて、それはぜひ力になれるなら描きたいと思いました。」


遠くからでも目を引くウォールペイント

ーーこの絵に込めた想いを教えてください。

「ちょっとした困難がある状況にリンクさせて、その中で希望が見えるような明るい絵にしたいと考えました。道に迷ってる女の子と一緒に旅をしている仲間が動物達というイメージです。女の子が地図を見ているんですけど、迷いを突破するヒントは周りにあるよといったような、細かいところにちょっとずつメッセージを入れて一つにした作品です。」

このコロナ禍の中で、頑張っている学生さんたちに向けた力強いメッセージが込められていますね。


製作中の様子

Kensukeさん、なんとこの絵を10日間で描きあげたそうです。すごい!
アパートに足場を組んで描きあげたこちらの絵。
全体が見えないので、デッサンが狂っていないかを毎回足場から降りて、離れたところで確認しながら仕上げなければならず、体力的にとても大変だったと話してくださいました。

製作中は多摩美術大学の学生さんたちも見にきて、Kensukeさんと話をしたりしていたそう。
クリエイター同士話が弾みそうですね。

オーナーの英さんはクリエイターの方と仕事をする機会が多く、”日本のクリエイターをもっと世界に発信していきたい”という想いもインタビューで語っていただきました。
次の物件もクリエイターの方とコラボした賃貸物件を考えているそうです。
どんな物件、そして作品が出来上がるのかそちらも楽しみですね。

 

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この記事を書いた人

「聞きコミ!大家さん」 担当編集

「聞きコミ!大家さん」では、賃貸物件を所有する大家さんが直接入居希望者を募ることができるウチコミ!をどのように活用しているのか、建物へのこだわり、ちょっとしたアイデアで空室が解消された事例などを紹介していきます。それぞれの工夫や取り組みが、賃貸経営に悩めるオーナーに対して少しでも参考になればと思います。

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