「聞きコミ!大家さん」——築古物件の"何これ!?"がキーポイント 手作りアイアン製品とともに再生した古民家
「聞きコミ!大家さん」
2022/05/17
今回の「聞きコミ!大家さん」は、鉄工所を経営する髙田オーナーが所有する、アイアン(※)の風合いを住宅に取り込んだテラスハウス。築古物件でも、入居者が快適に暮らせるように改装した物件をご紹介します。(取材/伊達 沙弥香 文/嶋田 尚子)
※アイアンペイント:ゴツゴツした重厚な風合いが魅力の金属製の質感を表現する塗装法
いらない壁は撤去 光も風も通るように設計
まず目に飛び込んできたのは、窓の「町屋」の文字が入った防護柵。町屋とは、伝統的な軒を連ねた都市型住居のこと。平安時代には既に存在しており、形を変えて現代に残されてきた形式だそうです。
手作りの防護柵には「町屋」の文字が
そしてこちらの柵、なんと大家さんが経営する鉄工所で作ったものなんです。期待に胸を膨らませ、早速お邪魔しましょう。
リビングダイニングの内装は、壁一面が落ち着いたブルーのアクセントクロスになっています。階段下の収納があったところはあえて壁を抜くことで、南向きである隣の部屋からの日光や風の通りをよくしたそうです。また、この空間はまるで「秘密基地」のようだと、以前物件の内覧に訪れた人のお子さんが喜んだのだとか。
ブルーのアクセントクロスのリビングダイニング(左) もともとは階段下収納だった空間(右)
こちらの物件、給排水管や給湯器、キッチン、浴室、トイレがなんと全て新品! 入居者に快適に生活してもらいたいという思いで新調したのだそう。古民家の趣を感じながらも、水回りはとてもきれいな状態で暮らすことができますよ。
清潔感のある新品のキッチン(左)と浴室(右)
鉄工所で作るオリジナルのアイアン製品
2階は、築古の物件だとよくある続きの壁を抜いて、家族がちょっと集まれるようなスペースにしました。壁があった部分には、大家さんの鉄工所で作ったアイアン製の手すりが設置されています。
2階共用スペース
また、2階の共用スペースと洋室の間も壁を抜いてガラスの窓を設置。1階と同じく日当たりと風通しがよく、家族の様子を見渡すこともできます。
2階洋室
また、和室もあえて残したそうです。お子様がいると、畳の上でごろんと横になれるのは嬉しいですね! 新しい畳のいい香りがしていました。
2階和室
鉄工所を創業して28年になるという髙田オーナー。古民家再生への取り組みなどお話を伺いました。
髙田オーナー(左)と経営する鉄工所(右)
「築古物件は、今の感覚だと驚くくらい無駄な空間が多いです。だからこそそこに目を付け、物件の"特長"へと昇華させる。部屋数が多くて邪魔な壁があればぶち抜きました。築古物件で『何これ!?』という部分を探せたら、こちらの勝ちだと思いますね」(髙田オーナー)
ちなみに、髙田オーナーはタオル掛けや郵便ポスト、ダイニングテーブルの脚など、入居者が希望すればそれらをアイアンで作ってプレゼントしているとのこと。アイアン独特の風合いは、アルミ製の既製品とはやはり違うのだといいます。
「壁に棚を付けてもいいですし、言ってもらえればペットの飼育もできます。快適に暮らしていただきたいので、入居者さんの希望にはできる限りお応えしたいと思っています」(髙田オーナー)
こちらの長屋テラス、大阪市内・駅近・占有面積65㎡と広めの物件です。開放感あふれるこんな物件で、のびのびと暮らしてみませんか?
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この記事を書いた人
「聞きコミ!大家さん」 担当編集
「聞きコミ!大家さん」では、賃貸物件を所有する大家さんが直接入居希望者を募ることができるウチコミ!をどのように活用しているのか、建物へのこだわり、ちょっとしたアイデアで空室が解消された事例などを紹介していきます。それぞれの工夫や取り組みが、賃貸経営に悩めるオーナーに対して少しでも参考になればと思います。