「聞きコミ！大家さん」ーー西鉄大保駅徒歩1分の保護猫共生賃貸アパート

2019年11月2日取材　1/1ページ

今回ご紹介するのは、福岡県小郡市三沢にある「necotto」。福岡の中心地、天神駅まで電車で一本。西鉄大保駅から徒歩1分の物件です！「保護猫共生賃貸®」という変わった物件を経営されるMオーナー夫妻。物件に込めた思いを沢山お話しいただきました！

保護猫を最低1匹飼うのが条件。「necotto」とは？

―どうしてnecottoを始めようと思ったんですか？

Mオーナー元々この場所は貸し店舗で、2階を僕らの居住空間にしていました。1階の店舗が出てしばらく空き店舗だったときに「何かしよう、いっそ店舗ではなくアパートにするといいのでは」と考えました。せっかくなら特徴的な物件にしたいと思い、夫婦で猫が好きなので猫の保護に少しでも貢献できないかと妻に相談したところ、女性専用がいいというアイデアをもらったんです。

―necottoを始めるにあたって大変だったことは何ですか。

Mオーナー大工さんや不動産会社さんに意図が伝わりにくかったですね。necotto建てる前は小郡市内で猫が飼える物件は1棟しかなかったんです。関東の方だと猫可物件は増えているかもしれませんが、こちらはまだまだで。猫を飼ったことがない方向けに説明するのはなかなか大変でしたよ。

まずは発信すること！保護猫に理解ある入居者探し

―necottoについて、別のポータルサイトやSNSでもたくさん発信していらっしゃいますよね。

Mオーナーネットを使う人で、猫を室内で飼うということに理解がある人に知ってもらいたいんです。口コミが広がれば猫の保護にも繋がると思うので、保護団体さんに話し合いに行ったりもしています。

―ウチコミ！のPRコメントもお二人の熱意が伝わってきます。

MオーナーテレビCMを見て、すぐにパソコンで調べました。ウチコミ！を通してお問合せをいただき、トントン拍子で入居が決まって嬉しかったですね。

―メッセージもとても丁寧に返していただいていましたよね。

Mオーナー必ず2人で確認して、基本的には僕が返信の文章を書いて妻に見てもらっています。私たちで対応できることなら、なんでもやらなくては、という思いで。

入居者にプライベートを、猫ちゃんに責任を。

―入居の際の同意書はお二人で作られたのですか。

Mオーナー僕たちが原案を作って、知り合いの行政書士の方に見てもらいました。「週１回必ずSNSに猫の写真を投稿する」という決まりがあるのですが、残念ながら虐待をしたり、知らないうちに数を増やしたりする方が「いない」とは言い切れないので…。もちろん入居される方はわかっているとは思いますが、念のための防止という意味合いがあります。こういうアパートを始めた以上は、入居者さんに心地よく住んでもらうのは当然のこと、猫ちゃんたちにも責任を持たなくては、と思うのです。

―女性専用ということで、セキュリティにもこだわっていらっしゃいますよね。

Mオーナー駅から近いということもあって、安心して暮らして欲しかったんです。セキュリティが高い物件は福岡ではまだまだ少なくて。業者の人には「いくらセキュリティを高めたって、部屋の電気を点けたら分かるじゃないか」と言われたりもしました。防犯カメラや明るい電気をつけたりすることで、ここに入れば安心、という家にしたかったんです。女性の安全を図るとともに、猫ちゃんの脱走防止にも直結しています。
また、この家は「入居者同士で仲良くしてね」という感じではなく、プライベートを重視しています。猫のことで何かあったら私たちがいるし、設備のことは管理会社がいますので。

プロフィール
Mオーナー／物心ついた時から猫と一緒に暮らすMオーナー。ご自宅の保護猫ちゃんたちはとても人懐っこく、スタッフも癒されました。奥様と一緒に、保護猫を救う活動の一環として「necotto」を経営されています。